見出し画像

140字小説【夫の好きな種】

私たちの家には小さな裏庭がある。私は食いしん坊な夫の食費を少しでも抑えるため、家庭菜園を思い立った。土作りをし、夫に自分の好きな種を買ってくるように頼んでお金を渡した。1時間後、夫は冷蔵庫から冷えたビールを取り出すと、買ってきたばかりのおつまみ用ヒマワリの種をポリポリと食べた……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?