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ホラー小説【隣の犯人】265文字


「映画なかなか良かったね。約束通りごちそうするよ、ぼくの車で行こう」

「うん、ありがとう。でも早い段階で犯人の予想ついちゃったよね」

「本当に?」

「うん。被害者の詳しい情報を得られる立ち位置で、疑われずに近づける人物がかなり限られてるし」

「あはは。そうかな? ぼくたちは映画を第三者の視点で見ているからね。もしもこの話が現実で君が被害者の立場だったとしたら、殺される直前まで犯人は分からないと思うよ」

「なぜそう思うの? 私はどの立場でも客観的に見れるわよ」

「アハハ、なぜかって? 君は今から殺人犯になる男の車に乗っているじゃないか」



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