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散文【逃げ場所】421文字


最近は少しずつ仮想現実の世界が浸透し始めている。

中には現実社会より仮想社会に居る時間の方が長い人もいるだろう。

現実より居心地が良いなら当然とも言える。


仮想社会というのはある意味逃げ場所ともとれる。

自由に行き来できるもう一つの世界であり逃げ場所。

逃げ場所があることは良いことだ。


ちなみにぼくには現実社会や仮想社会以外にも逃げ場所がある。

それはぼく自身が創り出す物語の世界。

どちらかというと仮想寄りだろうか。

夢よりはクッキリとしていて現実よりはボヤけている。

ただその世界は映像にすれば現実のようにクッキリと見える。

ぼくの目指す所はそこだ。

自分の作った世界を誰かに映像化してもらう。

そこで生まれた世界は沢山ある逃げ場所の一つになる。



今までぼくには隠れ家的な素敵な逃げ場所がたくさんあったから、この混沌とした世界を生き抜いてこれた。

だから今度はぼくが、こんな世界もあるんだよと、自分の創った逃げ場所をTシャツの裏にプリントして歩けるようになりたい。


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