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140字小説【ぼくのファン】

ダムの建設現場で働くぼくは飯場で暮らしている。休日の前夜は親くらい歳の離れた爺ちゃんの奢りで酒を飲む。休日の午後は釣り具を持って近くの小川へ。ファンの期待は裏切れない。今日の成果は一匹の小さなナマズ。飯場に帰ると「鍋にしたら最高だ!」と、爺ちゃんが空の土鍋を持って受け取りにきた。


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