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散文【#私にとってはたらくとは】


私にとってはたらくとは、色々な意味を持つ。

お金を稼ぐ手段であり、学びであり、コミュニティである。

ここ数年でいうなら、「自由について悩む時間」である。

つまり私は不自由さを感じている。

心と身体を囚われているのだ。



いつも決まった時間になると鎖でつながれる私と、周囲を見渡せばいつも同じ顔ぶれ。

私も彼らも鎖でつながれた奴隷だ。

そしてその多くが人間関係に苦しんでいる。



私はここから抜け出したい。

抜け出して自由に空を飛びたい。


しかし他の奴隷たちは言う。

優雅に空を飛んでいるように見える鳥たちは、カゴの中の鳥のように守られていない。

空を飛ぶのはそんなに甘くない。

空を飛ぶ鳥たちは、天敵に怯えながら何万回と必死に羽ばたいて空を飛んでいるのだと。

弱れば地に落ち、他の動物のエサになってしまう。

それでもお前はここを抜け出し、違うカゴを探すわけでもなく、遠い空の向こう側を目指すのかと。


言われなくてもそんなことは分かっている。

だから密かに私だけの羽を育てているのだ。


今日も社会の底辺を支える私。

そんな生活にもそろそろ飽きた。

というより奴隷生活は腰にくる。



来年こそ脱サラできるかな?   

私は飛ぶよ、まだ見ぬ空へ。


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