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散文【フリーダム】


なんでもないような言葉が記憶に刻まれることがある。

ぼくはふと、学生の頃に聞いた先生の言葉を思い出していた。


「自由の意味を履き違えるな!!」


決められたルールを破って好き勝手に動き回るのは自由とは言わない。

まあそれは一理ある。

この世にルールが無くなれば世界はより混沌とするだろう。

ルールをないがしろにして平和で生きやすい世界を保つというのは現実的ではないだろう。


でもぼくは、その言葉に何かずっと違和感を覚えていた。

ルールを守れと言っているお前はすべてルールを守っているのか? とかそんな小さなことではない。

健気にルールを守っていても、がんじがらめにされているような感覚は大人になっても消えなかった。それどころかいっそう強くなった。

最初は学ばない者は搾取され続ける資本主義社会のルールがそう感じさせるのかと思っていたが、少し違うようだ。



ぼく自身が環境や他人のせいにして自由を取りにいってなかっただけだった。



いつも上半身裸のインフルエンサーが言っていた。


「簡単に手に入らないから夢なんだよ」と。


どんな環境にいようが、愚痴を言っているうちは自分の人生を生きているとはいえないのかもしれない。


ぼくは今、自由を勝ち取るために戦っている。


自分の人生を生きるために。


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