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〜 楽曲イメージ 〜





物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪


〜 楽曲イメージ 〜

たまたま持ってきていた一冊の雑誌に私は目を止めハッと息を飲む
その瞬間、私は恋に落ちた
アイドルや芸能人には興味はあるし、歌い手さんや、声優さんにも興味津々
アニメやマンガが大好きな私は、推しがたくさんいる
一人なんて決められないのが本音
そんな私は、今日も推しが出来そな予感
『ねぇ!この人誰!?』
『なに?推しになりそうな人でも見つけた?』
雑誌の持ち主である幼馴染は、また始まったな。と、ゆっくり雑誌をめくる
『ストップ!この人、この人!俳優さんんかな?』
『そうだね。なになに?えっとー、最近ドラマにも出て人気急上昇って書いてるよ』
『さっそくチェックだね!ね!』
名前をしっかり覚えた私は、授業の合図と共に教室へと戻って行く
もちろん放課後は、一緒に本屋へ付き合ってもらう約束も忘れずに
·
女子校であるこの学校は、右を見ても左を見ても女子なわけである
女学校だから当たり前といえば当たり前の話
青春真っ只中の私達の会話は、男子校含めかっこいい殿方がいれば、耳も大きくなるお年頃
文化祭は、彼氏を呼ぶ呼ばないと話題になるほどだ
そんな私は『今日彼氏が出来ました』
『まって、彼氏じゃないよね?架空だよね?』
『え?心の声出てた?』
『うん。出てた』
放課後は、幼馴染と本屋へ向かい、お目当ての人の雑誌棚の前で、私は目を輝かせているところ
うっかり心の声が出ていたようですが気にしない
『すぐ彼氏にする。推しがたくさんいて楽しそうだね。私は、あの人だけしか見えないわ!』
『あのロックバンド?中学からずっと好きだよね』
『もうね!本当、神だよ!神!楽曲聞いたら涙止まらんよ!?』
中学の頃から好きなロックバンドは、彼女の推し
お互い好きな人に必死なところが似ているので、推しの話を聞くのは楽しい
雑誌棚から2冊手にした私は、レジへと向かった
·
ベッドに腰を下ろした私は、丁寧に雑誌を持ち膝へ置く
買ってきた雑誌をめくる瞬間は、手に汗握る
一瞬で私を虜にしてくれた彼の姿を拝みながら読み進める
シンと静まり返った部屋には、1ページずつ本をめくっていく、緊張感のある音だけが響く
推しグッズが所狭しと飾られている私の部屋に、新しく加わる事になる2冊の本
好きなものに囲まれて、推しのいる生活を堪能する私は、至福の時を過ごす
コンコン
いちごのような甘酸っぱい気持ちに浸っているとドアをノックする音が聞こえた
『なに?』
『入るよ!』
そう言ってドアを開けたのは、どこか雲行きの怪しそうな雰囲気を醸し出したママだ
『どしたの?』
『どしたの?じゃなくて!明日からテストだよね?夕飯よーって呼んでるのに来ないし、勉強に必死なのかと思ったら・・・また何買ってきたのー?テスト終わってからにしたら?もー。早くご飯食べるよ!』
『ふぇーい』
いちごのような甘酸っぱい気持ちは、一瞬にして塩辛くらいのしょっぱい気持ちへと変貌を遂げる
テストか。一気に現実へと引き戻された私は、それでも推しの雑誌を手にし、夕飯のある食卓へと向ったのだった
·

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