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〜 うさぎリボン Vol.2 〜


大人も付けられます


子どもに人気のちびうさぎ


冬にはマフラーに付けるのもあり♪


今回は、Vol.2
同じリボンでも、手にして下さった方々には、それぞれ無数のストーリーがあります
ということで、どんどん物語も作っていこうと思い
続きだったり、新しいお話だったりをお贈りたいと思います♪
どうぞ、楽しんで行って下さい♪


物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪


〜 うさぎリボン 〜


ほわほわもこもこ
キョロキョロ
モグモグ
見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる、この目の前にいる生き物は私の心を奪って離さない
お耳をピンと立たせて、周りの音を聴いている
うっとりと、その愛らしい姿を見ている私に、少し不満そうな声で話しかけてくる声がした
『ほら、次行こうよ?』
『あー、うん・・・あとちょっと♪』
『・・・ずっとここにいるつもり?くすっ』
話しかけてきた人物が、しゃがむ私の隣に座り込んだ
·
『本当に君は、うさぎが好きだね』
『うん♪癒やされる♪大好きなの!』
『そっかぁー・・・ちょっとヤキモチ焼いちゃうな』
口を尖らせて相手をしてほしそうな顔で、私を見てくる彼に、私はデコピンをくらわせた
『うさぎにヤキモチ焼いたって、うさぎさんへの愛は一番なのです!ははは』
『えーーーーー?おれは?』
『人間で一番好きだから大丈夫!!』
『何そのカテゴライズ!!』
うさぎを目の前に、どんな愛の告白してるんだ?と自分で思いながらも、二人でいる時間を楽しんでいた
·
朝一番に来て、ゆっくり園内を散策する
小学校や家族で来ていた動物園のはずなのに、いつもの動物園が眩しく見える
好きな人と来るとなると、気持ちが変わるからなのだろうか?
リニューアルしたのではないか?と思うくらいの新鮮さで動物園を堪能する
見るもの全てが楽しくて嬉しくて眩しく見えてしまう
まぁ、誰にでもこういう時期はあるのだろうが
·
お昼も過ぎ、作ってきた手作り弁当を満足気に披露し、二人で仲良く食べ終えた
穏やかな日差しが、暖かくのんびり時を過していった
·
時が立つのは早いもので、もう閉園時間が近づいて来ている
動物園の閉まる時間は早い
私は足早に出入り口へと向かっていた
『あ!』
『なに?どうしたの?』
突然、彼が思い出したかのように私を引き止めた
『もう一回ふれあい広場へ行かない?』
『え?だってもう、うさぎさんお部屋に入ってると思うよ?いないよ?』
『いると思うけどなぁ?ほら、すぐそこだから行こうよ♪』
そう言って、彼に手をひかれて、ふわふわもこもこで癒やされていた、ふれあい広場まで·やってきた
·
『ほら?みんないないよ?言ったでしょ〜、ちょっとふらっとしたら帰ろう?』
そういって帰ろうとした瞬間
繋いでいた手に違和感を感じた
『ん?なに?』
繋いだ手と手の間に何か挟み込まれている
『はは。なにいれたの?もぉ・・・あっ!』
そう言って、挟み込まれたものを落とさないように手を繋いだまま、胸元まで持ってきて一緒に覗き込んだ
『ね?うさぎいたでしょ?』
手の中には、『うさぎリボン』が可愛く入っていた
『わぁ!なにこれ♪うさぎのリボンだ!可愛い!』
『君がうさぎとずっと一緒にいられるように♡』
『ありがとう!!すごく嬉しい!!大切にするね♪』
·
受け取ったうさぎと、付けていたリボンを結び変える
『うん♪似合うよ!かわいいよ♪』
『ありがとう!うさぎとこれからずっと一緒だ♪』
『えー?・・・おれは?』
『だからー・・・ふふっ。えいっ!』
デコピンした後に溢れる笑い声が、夕日を紅く染めていった
沈みゆく太陽を横目に見ながら、手を繋いで動物園を出た
いつもの景色も、違う景色のように感じる
大好きなうさぎと、大好きな彼とずっといられるように、今日も一日ありがとう
·


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読んで下さり、ありがとうございますm(_ _)m


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