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〜 キャライメージ 〜







物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪


〜 キャライメージ 〜

外へ行く時も、家で遊ぶ時も肌見放さず持ち歩くのは、ゲーム
私が小さい頃は、こんなにずっと持ち歩くことはなかったはず
時代の流れと共に、今やゲームを持ち歩くのは当たり前になっているのだろうか
そんな私の娘も、もちろん最先端である
持ち運び用のケースに入れたゲーム機を片手に今日も出掛けている
ゲームをするだけでなく、TVや動画も見られる事は、私も重宝しているので、持ち歩き厳禁は否めない
特に車の中では、一緒にアニメを見て、一緒に歌を歌う
便利な世の中になったものだ
と言っても、ずっと使うのも良くないことは100も承知
そろそろ終わりの時間になる事を告げる時には、娘は口を尖らせて私の方を見る
そこはあえて目を合わせないようにするのが私流
〈決まりは決まり〉なのだが、あと少しだけねと、甘くなる時があるのも否めない
そんなゲーム機を今日も娘は使う
·
家族4人で出掛けた日の夕飯は、どこか店で食べて帰る事が多い
『何食べたい?』
私の問いかけにすばやく答えるのは娘と5つ離れた息子
『おすし!』
『また、お寿司?いっつもじゃん。ママ?行かないよね?』
息子は、お寿司が好きらしく食べたい物を聞けば、決まってお寿司
もちろん娘は、他の物が食べたいから私に何とかして!と催促する
『じゃあ、今日はパパの案にしたいと思うので、パパどうぞ!』
『えー、俺が決めるの?んー。焼き鳥は?』
『やだ!おすし』
『行かない!焼き鳥でいいじゃん、ママもそう思うよね?』
パパに回答を求めたのに、最終的に決めるのは私になるのは、いつもの流れ
『と、いう事で今日はパパの焼き鳥にしまぁす!お寿司は今度ね』
息子は、頬を膨らませ口を尖らせている
·
焼き鳥屋へ行けば、休日ということもあり、店の外まで待つ人の列が溢れている
『よいしょっと』
可愛い掛け声と共に、娘はカバンの中から黒く四角い箱を取り出した
『こんな日まで持って行きたの?』
『だって何が起こるか分かんないもん』
そう言って姉弟仲良く、一つのゲーム機を覗き込む
いつもこんな風に仲良くしてくれたらいいのにな。と思う母の気持ちを知ってか知らずか、小学5年生の娘と年長になる息子は、仲良く笑い合っている
こういう待ち時間の使い方もいいなと私は、少し目を細める
待ち時間によく妹と喧嘩をしていた事を、ふと思い出す
ゲームを推奨するわけではないが、あっても良い時もあるのだと、店から溢れる人を見ながらそう思った
仲良く遊ぶ2人は、時間を忘れ堪能している
そうこうしているうちに、番号を呼ばれた私達は店へと向かう
それでもゲームに夢中の2人は一向にやめようとしない
『終わり!』
『はーい、じゃあ消そうっと』
『あ!なんでけしたの!?ぼくまだ見てるのに!』
『もう呼ばれたじゃん!返して!』
『あ!あぁ!ママ!おねえちゃんがとった!』
さっきまでの仲良しはどこへやら
『あ!!やめて!返してってば!』
『やだ!』
『こら!今からご飯だから終わり!没収!』
『おねえちゃんのせい』
『あんたが悪い』
『どっちのせいでもない!2人のせい!』
2人の顔が一気に不機嫌になる
『ほらほらご飯よ。パパもう行ってるよ、美味しいの食べよう』
『ぼくズリたべる!』
『私も!』
ご飯の圧倒的強さには誰も叶わず、あっという間に機嫌も直り、私達は足早に席へと向う
ゲーム機は難しいな。そう感じる休日の一時であった
·

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