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タイトルって難しい

思考の飛躍が癖かもしれない。
学生時代からその癖が止まらない。
読み返すと「ウギャー」と叫びながら全身を掻き毟りたい衝動に駆られるような文章を書くことが多かった。
ゼミでの課題のタイトルを「微生物の個体がフライアウェイ」にした時は、ゼミ生全員の前で「意味わからん!」と指摘された。


だから、仕事でタイトルを書くことはとても難しく、先日は3つのタイトルを決めるために丸1日費やした。
ジャスミン茶の話なのに「気まぐれ春のササニシキ」しか浮かばなかったのだ。
年齢とともに感覚が変わることを「気まぐれ」、このお話の季節が春だったから「春」。
そして、どういうわけか、後に続く単語が「ササニシキ」しか出てこなくなった。
その後は半泣きで脳みそを絞り、上司に助けてもらいながら、無事に別のタイトルを付けることができた。


就職してから、世の中のタイトルやキャッチコピーに目がいくようになった。
「サマーウォーズ」は、つくづく良い。「夏」と「戦争」をかけ合わせるなんて。
憎いほど爽やかな青空に、地上を伝う鮮やかな血液を想起させる。
一見どんな話か見えてこないけれど、一度視聴すると、「サマーウォーズ」としか言いようがない。
ずるい。すごい。鳥肌を立たせてしまうようなタイトルを作ることが目標だ。


今すぐに皆があっと驚くタイトルを付けれるようになりたいけれど、すぐにできるわけもなく。
万人にウケるタイトルがほとんどないことも分かっている。
だから、私は明日も脳みそを絞り続ける。

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