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介護に必要なこと「相手を考えない時間」の確保

介護って、相当な精神力が必要だ。

私は無職になり、実家に帰ったが、90歳の祖父母(特に祖父)との関わりにより
多大なストレスを抱えている。

何が1番ストレスかというと、
祖父母が自分でやっていたことをやらなくなること、である。
そして、それが当たり前になること。
さらに、それを自分がやることに不満を持つようになること。

「年寄りを面倒見るのは当たり前だ」

うちの祖父母の場合はこの考え方が基本にあるようだ。
やってもらうのは絶対に当たり前ではない。
自分で出来ることは、やっていって貰いたい。
正直、超感謝してもらいたい。ありがたい存在として尊重されたい。

例えば祖父は、食べ終わった食器を洗い場まで片付けていたのに、私(孫)がいると食べっぱなしになっている。それを見ただけでも、とてもがっかりしてしまう。

「自分がやれることは、やってくれよ涙」
と毎日不満に思う日々。それにも、すごく疲れるのだ。
気がつくと一日の大半を祖父母のことを考えて生活してしまっている。

他人に時間を搾取されてはならない!
そう考え、私はすこしばかり自己中心的になることにした。

その方法が、すべてを諦めること

祖父母には理解してもらうのは、どうせ無理
祖父母の行動を変えるのは、どうせ無理
祖父母に私の人生を優先してもらうのは無理
祖父母が満足に感じる介護をするのは無理
祖父母に感謝してもらうのは無理

何も求めないことにしたら、とっても楽になった。
自分が気になるところや、やってあげたいところは、やる。
基本的には自分も食べたいと思うものを作って、ついでにそれを食べさせる。
嫌いで食べなかったら、それも自由。別に死にはしない。
悪口言われても、「そうなんだね、そう思ってるんだね」と思うだけ。

きちんと線を引くことができたんだと思う。そしたら気持ちに余裕ができて、祖父母のことを考える時間が減っていった。前は、考えないようにしても、考えてしまっていたのに。本当に少しマシになっただけですが…

これは、祖父母の人格や行動を否定しないことにも繋がっていった。
すべてを諦めることで、結果的には祖父母を尊重することになった。

きっと、介護問題で悩んでいる人は沢山いるんだろうなと思う。
ただ、それが見えないだけで。
長い長い、終わりの見えない戦いです。介護現場は戦場です。

そして状況は悪化していくけど、なんとか前向きにやっていきたいものです。

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