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私とナディアと、森川美穂さん

70〜80年代のアイドルがとても好きです。こんばんは。

さて、藪から棒にこの記事で話したいのは歌手の森川美穂さんについてです。

私の中では最強女性歌手のお一人なのですが、現実世界で熱く語ることのできる知り合いがいなさ過ぎるのでここに想いを記したいと思います。

はじめに

前述の通り、私は平成生まれながら昭和のアイドルソングや歌謡曲が好きです。最近でこそ一周回って若者カルチャーの一つとして認知されつつありますが、それでもこういう趣味がある、と話すと「年齢に似合わないね〜」なんて言われてしまいます。

それにはちょっと言わせてもらいたい。

別に令和に入ってから世に出た楽曲にも大好きなものは沢山あるし、奇を衒っているわけでもない。ただ!ただこの時代の曲も大好きです!!

好きになったきっかけ等々は割愛しつつ、上記のようなスタンスで続けていきたいと思います。お時間のある方はぜひ読んでいってください。


きっかけは『ナディア』

幼稚園~小学校高学年くらいまで、私は教育テレビで放送されているアニメを観ることが習慣になっていました。5分程度のショートアニメを含め面白いものが色々あって、妹と二人食い入るように観ていたのを覚えています。その中の一つであった『ふしぎの海のナディア』(2004年再放送版)のオープニングが、森川さんの「ブルーウォーター」でした。


当時7、8歳だった私はこの曲が本当に大好きでした。もはやブルーウォーターを聴くために観ていたと言っても過言ではありません。ナディアの世界観とバッチリ合っていたし、歌声は素晴らしいし、詞もキラキラ溌剌としてて前向き。フルバージョンと違ってTVサイズ版はラスサビ前の「♪いーまきーみーのーめにー」から始まるんですけど、それもとにかくかっこよかった。要所で音ハメされたアニメーションも粋で……言わずもがなアニメ自体も最高の作品です。もうTVで再放送はしないのかな。またじっくり観てみたいです。

あとナディアでいうと、エンディングの「Yes,I will…」も良曲です。何も分からない子どもで“森川美穂”という名前もちゃんと認識できていませんでしたが、それでも「この人、ぜったい歌がうま過ぎる」という強烈な印象を受けた二曲でした。とにかくきっかけをくれてありがとうNHK。

「アイドル」と「歌手」

そんな時期から唐突にスピッツに心酔するなど色々を経て十年弱後、私はいつの間にか90年代以降の、ざっくり言うと昭和の楽曲を好くような女子高生になっていました。その頃は、特に中森明菜さん松田聖子さんなどの80年代アイドルの曲をよく聴いていました。この年代の皆さん、非の打ちどころなく可愛い。めっちゃ好きなのでまた別の機会に好きな曲を延々と話すだけの記事を投稿しだすかもしれませんが大目に見てください。

こんな感じでもっと色んな80年代アイドルの曲が知りたいとネットの海やCDショップをあちこち渡り歩いていたところ、私はようやく森川さんの「教室」にたどり着いたのです。始めは森川さんの曲だと知らずにいたので素朴で可愛らしい曲だ~と思っていたのですが、よくよく聴いて森川さんだと気付き「え! あれ?! アイドルだ!」と驚きました。純粋に。

私が「ブルーウォーター」を通じて森川さんに抱いていた印象は、単刀直入に「正統派歌手」でした。歌の上手さで有無を言わさず他を圧倒するような、そんなパワーを感じたからです。なので、元々アイドルとしてカテゴライズされていた方であることにギャップを感じました。

いろいろ情報を辿っていくと,森川さん自身にも「アイドル」としてではなく「歌手/アーティスト」として歌っていきたいという気持ちがあったことを知りました。アイドルとしての森川さんも魅力的だと思いますが、その枠にいることでなにかが制限されてしまうこともあったのかな……と、勝手ながら思いました。小娘が生意気にすみません。

特に好きな曲6選

ということで、個人的に好きな曲を何曲か紹介します。ブルーウォーターは殿堂入りでお願いします。ベストアルバムも発売されているので、気になった方は聴いてみてください。

教室

デビュー曲にして指折りの名曲。この曲の何がすごいって、「教室」というタイトルでありながら諸般の事情で学校を退学する歌であることです。イントロからもういじらしい……そこから一瞬明るくなって、すぐ切なさへぐっと引き寄せるようなサビまでの流れが最高に好きです。

そして歌詞。作詞は山口百恵さんをはじめ数々の歌手の曲を手掛けている千家和也さんなのですが、描写が痛いほど素敵です。

突然ですが退学します 二学期からはもう会えません                    いらなくなったこの教科書に 写真を入れて残しておくわ

いきなり?!な、何があったの……教えて……!と意味深過ぎる歌詞などを経ての、

言いそびれましたが 好きでした

がもうめちゃくちゃ良い。慎ましいし健気。

サーフサイド・ブリーズ~真夏の風~

かわいい~~!! と叫びたくなる無垢さと爽やかさ。「彼」を「真夏の風」って喩えるのすごいロマンチックじゃないですか? 個人的には聖子ちゃんの「夏の扉」と並ぶくらいキラキラした夏、を感じる曲です。こういう正に80年代アイドル!っていう空気感とても良いですよね……海沿いのドライブとかで流して青春満喫したい。 

姫様ズームイン

歌詞が若干過激というか落ち着いて見たらややR18なんですが、森川さんが歌うことでヘルシーな感じに調和されてるのがすごい。

ほらリンゴは食べごろだよ 噛めば 愛の血が満ちる

とか、森川さんにしか歌えないんじゃないか。なんて引き出しが多いんだ……。曲調がとても好きだし、この曲くらいからの森川さんの歌い方は芯がすっと通っていてさらにすてきです。

クリスマスはどうするの?

直球だけど可愛げのあるタイトルが良い。全体的にポップでキュートな感じなんですが、間奏のピアノソロは最強に洒落てるし、アウトロでオルゴール調になってフェードアウトしていくのは儚いしで手数が多いです。歌詞はドラマチックでまさにクリスマスにぴったり。あとサビの絶妙なメロディラインさらっと可愛く歌いこなす森川さんの歌唱力が凄すぎます。この半音感癖になる。

PRIDE

この曲の歌詞みたいな女友達がほしかった定期。「美穂姉」とも呼ばれることがある森川さんですが、その姉御肌気質が余すところなく出た曲だと思います。

恋などほんの肩書き 決まってるじゃない! ひとりだって素敵に生きてゆける


この歌詞が特に好き。めちゃくちゃかっこよくないですか?この曲は失恋した時に欲しい言葉を次々くれて、背中をどん!と推してくれる空気感が最高です。

目覚めたヴィーナス

パワフルでソウルフルな感じがたまらなくかっこいい曲。切れ味の良い歌声と楽器隊とのバランスも良くて聴きごたえがあります。YouTubeにはこの曲のライブバージョンがあるのですが、見ているだけでスカッとするような歌いっぷりで素敵です。もはやロックバンドのメインボーカル。この曲に限らず、森川さんの歌う曲に出て来る女性はみんな自分をもっていて、健気で、美しいと思います。そういうところがすごく好き。


おわりに

ここまで色々と森川美穂さんについて書きましたが、本当にデビュー当時やアイドル時代から何十年応援しているファンの方々から見たらにわか丸出しの記事だと思います。私はあくまで楽曲の面からしか森川さんを知ることができていないので、詳しくはないです……やっぱりもう少し早く生まれたかったな~。

現在もラジオをしてらしたり、アルバムを出されたりしているので(大阪芸大の准教授でもあるそうで、ひたすら凄すぎる)これからも曲を聴いてひっそり応援させていただきたいと思います。


追記:最近登録した某定額制動画配信サービスにナディアがめでたく全話あったので腰据えてじっくり観ます。




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