パーティーじゃないのにパーティー開けをして反射している光を見てた
うたの日に投稿した自作短歌から10首
【over now】
僕たちの関係じかに確かめるための冗談みたいなキスだ
永遠に変わらないものなんてない安いコートを羽織るあなたも
パーティーじゃないのにパーティー開けをして反射している光を見てた
噛み砕くじゃがりこのごとちょっとずつ君の言葉は私に痛い
夕映えに溶ける温度で好きだった君のごめんが柔く冷たい
「本当に君が大好きだったよ」をネギと一緒に切り刻む朝
見送りはもういらんから、そう言って彼女は大阪行きで帰りぬ
優しさの澱みたいだね夕焼けと同じ色したぶどう酒を注ぐ
冷蔵庫奥に幽閉されている君が残していった白くま
点描をするのではなく濃い黒の縁取りで描く君との終わり