【女ひとりでエベレスト街道】カラパタール登頂は断念?!食べて登って高度順応
トレッキング6日目。
この日は元々高度順応のため、ディンボチェ(4,410m)に留まる日でした。
1.夜が明けて
高山病に苦しんだ夜が明けました。
体調は万全とは言えないけど、吐き気は治ったし気分もだいぶすっきりしている。
朝一でガイドさんが様子を見に来てくれて、昨日より気分が良い旨伝えると安心した様子。
ダイニングに行って無事朝ごはんも食べられました。
ダイニングで、昨日心配してくれた西洋人の男性が「今日は元気そうだね!」と声をかけてくれました。
(ヨーロッパの方の英語はとても聞き取りやすい気がします。)
彼はポーランド人で、色々な国を旅している様子。
京都にも行ったことがあるよと言っていました。
そして「日本人の旅行者はいつも集団で騒がしくしている印象だけど、あなたは珍しいね。」と言われました。
集団で騒がしいのは別の国では…と一瞬思ったけれど、過去に日本人もそういう時期があったのかもしれないなと思い直す。(割と年配の方だったし)
日本人はどちらかというと大人しいイメージを持たれていると思っていたので意外でした。
(確かに団体ツアー旅行は多いのかな)
彼はこの後、私も本来この日行く予定だったチュクンまで散策に行くとのこと。
私は体調的にチュクンまで往復で行くのは難しそう。
むしろ今日は完全休息日でロッジにステイかなと思っていたのですが、ガイドさんから「午後から近くにハイキングに行こう。」と提案がありました。
まぁハイキングならきっと少しこの付近を歩く程度だろうと思って了承します。
2.食べて登って高度順応
お昼には食欲も復活し、がっつりダルバートを食べられるまでに復活しました。
ダルバートはネパール版定食のような食事なのですが、基本的におかずもご飯もおかわりが自由。
(ちなみに味は日本人の味覚にもとても合うと思う)
ガイドさんはニコニコしながら問答無用に私のお皿におかわりを乗せてきます。
もはや飯ハラ!笑
だけどこの頃にはガイドさんに全幅の信頼を寄せていたので、なんとか頑張って食べました。
昼食後、ハイキングに出発。
ロッジの付近(平地)を軽くお散歩する程度かと思いきや、結構な登りが始まる。
というか、基本的にずっと登りできつい。。
荷物はほとんど持って無かったのに、息が乱れる。
まだまだ上がありそうだったけど、40分ほど登って戻ることに。
景色はとても良かったので、ガイドさんに写真を撮ってもらったり、2人でセルフショット撮ったりして楽しかったけど、私にとってはこれは軽いハイキングではなかった。笑
今思えば、体調良くないからといって休んだり薬に頼ったりするよりも、食べて動いて順応!みたいな体育会系スタイルだったなー。
3.ルート変更の提案
ダルバートとハイキングのおかげか、血中酸素濃度は85%まで回復。
ロッジの方も「Very good!」と喜んでくれる。
そして夜、ガイドさんから翌日以降のルートについてお話がありました。
元々のプランでは、翌日にロブチェまで歩いて1泊し、その翌日に一つ目の目的地であるエベレストベースキャンプへ行ってゴラクシェプで1泊。
さらに3日後に2つ目の目的地であるカラパタールに登頂し、下山するプランでした。
ただ、今の状況で標高も高く気温も低いゴラクシェプで宿泊するのはリスクがあるとのこと。
ロブチェからベースキャンプまで行った後、またロブチェに戻って2泊する方が安全との説明を受けました。
そしてその場合、カラパタールは省略することになるとのこと。
エベレストが間近に望めるカラパタールに行けないのは残念だけど、既にエベレストは見ているし、目的地の一つであるベースキャンプには行ける。
何より安全を第一にガイドさんが考えてくれていたので、従おうと思いました。
(途中で会った日本人の方から、あえて客の具合を悪くさせて保険でヘリを呼ばせる悪質ガイドもいるから注意!と言われていた。ヘリ会社からマージンが入るそうな。)
さらにガイドさんは「明日は7時間の道だけど、8時間かけてゆっくり行こう。荷物が重いのは大変だから明日からあなたのスリーピングバッグは僕が持つよ。」と言ってくれました。
ポーターではないガイドさんに荷物を持ってもらうべきではないのは重々承知しつつ、無理して迷惑をかけるのは本末転倒なので甘えることに。
「あくまで全てはあなたの明日のコンディション次第。また明日決めよう。」と言われ、とにもかくにもこの日はゆっくり休むことに。
さて、私は無事目的地にたどり着けるのでしょうか…。
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