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【女ひとりでエベレスト街道】チベット仏教の聖地で信仰について考える

トレッキング4日目は、ナムチェバザール(3,440m)からタンボチェ(3,867m)へ。ゆっくり歩いて約6時間。

ここからはきっと楽しいだけの旅ではなくなる…という予感があり、覚悟を決めて出発します。


1.さようならナムチェ

ナムチェのお部屋。
寝袋+毛布で暖かさを確保

とても快適に連泊をさせてもらったナムチェバザールのロッジ。
2泊目になると従業員の方たちも顔を覚えてくれて、昔からの友達みたいにニコニコ挨拶してくれるのがとても嬉しかったです。
カタコトの単語だけで会話が成立したので、ある意味英語ペラペラのガイドさんとより意思疎通しやすかったかも。笑

また、2泊目にもこのロッジで別の日本人の方と出会いました。
(本当にここは日本人専用宿かのようだった)

その方は海外トレッキングが趣味で、インドやペルー、中国でもトレッキングを経験されているとのこと。
とてもお話が面白く、ネパール以外の国のトレッキングにも興味が湧きました。
普段日本で生活していてもなかなか出会えないような面白い方に会えるのは旅の醍醐味ですね。

ナムチェ出発前には、お近づきのしるしにとリンゴをいただきました。

いただいたりんご

2.今日のルートはvery easy?!

さぁ、早速ナムチェを出発。
ガイドさん曰く、この日のルートは「very easy」。
ガイドさんの故郷もルートの近くにあるようで、馴染み深い場所のようでした。

まずは下りからスタート。せっかく登ったのに200mも下がるなんてなんだかもったいない…と思いつつ、景色を楽しみながら歩きます。

最高の天候が続く
仏塔はそれだけで絵になる
お昼に食べたじゃがいもの炒め物的なやつ
色んな人がザックに付けてる小さいタルチョが素敵だった。
私も買えば良かったなー。

さて、一旦下がったということは上り返しがあります。
午後からは高低差600mの上り。
高度が上がるとやっぱり辛い。。

うーん、結果としてあんまりeasyじゃなかったかな。。
途中、中国人のおじさまに「あなたの荷物すごいね!グッジョブ!」と言われて元気が出ました。

ちなみに途中でガイドさんの水を入れたボトルが無くなっていることに気づき、1人で探しに戻られたのですが、その速さが尋常じゃなくて山の民の本領を見た気がしました。
日本のトレラン大会とか出たらぶっちぎりの優勝だと思う。。

結局ボトルは見つからず、コーラの空きペットボトルにその辺の水を入れて「All OK!」と。
(これまたたくましい)

3.チベット仏教の聖地、タンボチェ

タンボチェ到着

チベット仏教の大きなゴンパ(寺院)があるタンボチェ。
せっかくの機会なので、読経の見学もさせてもらいました。
(ゴンパの中は撮影禁止)

青空に映える赤い門
(下りの時に撮影)
外から見たゴンパ

ゴンパの中に一歩足を踏み入れると、ぐっと空気が変わるのが分かりました。

お経を読む僧侶たちの圧倒的な存在感、途中で入ってくる仏教徒の方達の五体投地、なぜか懐かしさも感じるゴンパの雰囲気。
全てがすごく印象的で、忘れられない経験になりました。

4.信仰について考える

読経を見学後、「とても神秘的だった。」と伝えると、ガイドさんが「僕は仏教徒じゃないけど、この読経を見るのは好き。あなたは仏教徒?」と質問を投げかけてきました。
私は少しためらいつつも「Yes」と答え、「でも多くの日本人は明確な信仰を持っていない。」と伝えました。

ネパールでは宗教は非常に身近なもので、生活のそこかしこにその存在を感じることができます。
国民の8割はヒンドゥー教らしいけど、仏教もうまく共存している印象。

一方で、私が普段日本で生活する中で宗教を意識することはほとんどありません。
お寺に行くのは好きだけど、宗派の違いなどは全然分からない。
宗教というと信仰宗教などの怪しげなイメージが先行し、あまり良いイメージがないのも事実。

だけどネパールの人たちを見ていて、信念や拠り所を持つことは本来当たり前のことなのだと感じました。

宗教選択については、ちょうど最近考えていたテーマでもあったので、改めて勉強の必要性も感じました。
せっかく信仰を自由に選べる環境にあるので、ある程度勉強して自分の拠り所を自分で見つけてみたい。
勉強した結果、無宗教という選択をするのであれば、それはそれでそういう信念があるということでよいと思う。

このタイミングでチベット仏教の読経を見ることができたのは本当に良い経験になりました。

この夜食べたヌードル。サッポロ一番の味がした。
体が冷えて胃が気持ち悪かったけど、生き返った〜!

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