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はい、あなたを信じます|漫画『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』

タイトルだけで内容がわかる!
でも、“契約結婚”、“犬猿の仲” そして“身代わり”はラブストーリーでは定番でも飽きないテーマよね。

そんな“身代わり”ストーリーである『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』。
現在、KindleUnlimitedでも配信されています。



主人公のクラリス・ファーレンハイトは不安を隠すように顔を上げた。

一瞬にして、前に立つ男性に目を奪われる。

それも束の間。

こちらを見返してくる鋭い視線に身体を震わせた。

気づかれた?
私がただの… 身代わりの花嫁だと――

『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』

クラリスは子爵家の次女。

姉のマチルダは社交界で『ファーレンハイトの宝石』と言われる美貌の持ち主。

しかし、妹のクラリスは平凡な容姿で内向的な性格。

両親は美しく外交的な姉を可愛がり、クラリスは家族から存在しないかのように扱われていた。

そんな中、クラリスに縁談が舞い込む。
相手はグーテンベルク辺境伯。

新聞で読んだ
去年 国境での隣国との闘いで目覚ましい戦果をあげたとか
狼の姿を持ち 虎のように荒々しい気性で残酷な人物といわれ
異名は『人喰い辺境伯』

『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』


王が辺境伯に戦果の褒賞は何が良いかと尋ねたところ、辺境伯は『ファーレンハイトの宝石』を望んだと言う。

しかし、『ファーレンハイトの宝石』とはクラリスのことではなく、姉のマチルダのこと。

「マチルダには あらゆる貴族から縁談が舞い込んでいる まさに この家の宝!
そんな自慢の娘を辺境伯程度にはやれんよ」

『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』

両親から最後まで愛されることはなかった――

そんな思いを胸に閉じ込め、クラリスはグーテンベルク辺境伯の元へと旅立った。

『ファーレンハイトの宝石』である姉の、身代わりの花嫁となるために。


なろう発小説のコミカライズ

作画は 一ノ瀬かおる
配信作品は本作のみだが、紙の書籍では白泉社の花とゆめコミックスや、ハーレクインで知られるハーバーコリンズジャパンのハーモニィコミックスなどに作品がある。

原作は 椎名さえら
同名小説が原作で、本作はそのコミカライズ。

TL小説を中心に活動している。
原作小説もカテゴリーはTL小説。
本作は小説家になろうの掲載作品の書籍化である。

出版社は KADOKAWA

掲載誌・レーベルは FLOS COMIC

発売は 2022年08月
既刊1巻。連載中。


一粒で二度美味しい!

クラリスと辺境伯・ジーン(ジークフリート)のタイトル通りのラブストーリーも良いが、この作品はジーンの乳兄弟であるシド・ハンセン子爵三男と、クラリスのメイド・メアリーのラブストーリーも並行して展開する。

「怖くないの? 僕は「貴族」だよ」

『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』

と、クラリスの話を聞き出そうとするシドに

「ちなみに私 大抵の男性には負けません」

『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』

という、メアリー。
いいね!ケンカップル? ちょっと違うのか?

こういう一粒で二度美味しい的な構成の作品は好きです。

1巻だけなので、まだまだ話は序盤ですが、クラリスとジークは初めから惹かれ合っているし、シドはメアリーに興味を持っている。

違和感があるのは、マチルダのとクラリスの扱いにあからさまに差があるクラリスの家族。特に父親の方が顕著なこと。

あとは、ジークが『ファーレンハイトの宝石』を何故、望んだのか、ということ。
クラリスがマチルダだと明かしても、気にしてる様子もないし。

その辺りが、今後どんな風に明かされていくのか、楽しみです。


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