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感想『セーラームーン世代の社会論』 #本 #読書 #ビジネス #セーラームーン世代の社会論 #美少女戦士セーラームーン

どぉんなピンチのときも〜
ぜったいあきらっめぇ〜なぁ〜いぃ〜
そっおぉ〜よぉ〜そっれぇ〜がっ
かれん〜なぁ〜乙女のポぉ〜リシぃ〜

という訳で、職場の同僚が諸般の事情で2人ほど長期休みになりました。

ピンチです。

乙女のポリシーで乗り切れるかな……

発売当初(2015年)気になっていた本が時を経て電子版がセールになっていたので購入しました!
(今は違うかも)

はい。
お察しの通り、薄いビジネス本です。

サクッと読めます。
1、2時間くらいで読めます。

内容はともかく、切り口に興味があったので。

見てました?
美少女戦士セーラームーン。

私は放送当時、うさぎちゃんの1つ下の中学1年生でした。
セーラームーン、セーラームーンR、セーラームーンSくらいまでは見てたかなぁ。

OPのムーンライト伝説はハモリパートまで歌えます。

私をセーラームーン世代と言わずして何という。

と、思ったけど、この本のセーラームーン世代は私より少し下みたい……
え、あれって小学生向けのアニメだったの?

この本の美少女戦士セーラームーンの
主な特徴としては
・自分で問題を解決していく
・女性らしさを失わない
・仲間と共に協力して戦う

という、それまでの
・男性社会のマスコット的な存在
・男性の補佐的存在
・男性らしく生きることで地位と名声を手に入れる女性
という女性の今までの生き方とは違う、新しい生き方をこれからの女の子たちに提示した作品、とだということ。

面白かったのは、白馬の王子様(ドラえもん)を待つのび太系男子との比較。

のび太とうさぎには「勉強も運動も苦手」という共通点(物語の主人公として共感を得やすいファクター)はあるものの、

ドラえもんという“万能の他者”を頼るのび太と、自分が強くなっていくうさぎは決定的な違いがある。

更に、筆者は『美少女戦士セーラームーン』は主人公である月野うさぎが強固な母性を獲得するまでのプロセスを描いた作品だと語る

その上で、月野うさぎと地場衛(タキシード仮面)には擬似的な母と息子の関係が潜んでる、と指摘する。

擬似的な母子と言えば、TV版から旧劇場版までの新世紀エヴァンゲリオンは
綾波レイ(母)、惣流アスカラングレー(他者である女性)だったわね。

下記はAmazonプライムビデオのリンク。
但し、レンタル作品です。
Netflixでも配信中。

https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.9eb61ab3-d982-b5e7-a8a2-b539da6dc605&ref_=atv_dp_share_mv&r=web

私は、シンジはずっとアスカ(他者)と分かり合うことで1つの結論が出ると思ってたの。

まあ、この“Air/まごころを君に”、では全てを拒絶して、他者であるアスカから拒絶されて終わるんだけど。

そしてシン・エヴァンゲリオンではどうなる?
と思ったんだけど

こちらもAmazonプライムのリンク。
こちらは見放題プランで観れます。

https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.6a81937b-e281-47fd-8410-056e6e0851ca&ref_=atv_dp_share_mv&r=web

全部マリが持ってったよ!!!

何だよ!結局、男は空から降ってきた少女が好きか!!

いいか!お前の彼女、ある日空から降ってきたりしないからな!!

でも、庵野監督にはモヨコさんが母でもなく、他者である女性とも違う、ある日空から降ってきた、天から自分の為にやってきた女性に見えたのかなぁ。

そういや、綾波レイとは違った意味で保護者(=母代わり)である葛城ミサトの声も月野うさぎと同じ三石琴乃さんでしたね。
(で、もれなく母(代理)のレイもミサトも他の男性のものなのよねぇ。エディプスコンプレックスか)

間違いじゃなきゃ、そもそも三石琴乃さんの葛城ミサト役の起用は月野うさぎの事があって庵野監督が決めた、って聞いたことあるけど。

庵野監督は月野うさぎの母性を見抜いていたんだろうか……?

更に、本書では他の母性を持つヒロインとして、ナウシカと月野うさぎの比較もしている。

子供(ちびうさ)という存在がいる月野うさぎというヒロインと、母性がありながらも伴侶、子供を持たなかったナウシカというヒロイン、という考察だ。

オタキング、岡田斗司夫さんは映画版ナウシカのことをこう考察していたが……

まあ、そうであっても政治的な面が強いか。
母性的な意味合いではなさそう。

また、私は未見だけどSSでの悪役・ネヘレニアは榊原良子さんが演っていたそうで。(ちなみに榊原良子さんはクシャナ殿下も演じてる)

若く、美しくなくなった後の女性(=ネヘレニア)と対峙はしても、自分がそうなった後の生き方はセーラームーンでは提示してない、という話だったが。

榊原良子さん、機動警察パトレイバーの南雲しのぶ隊長を演じて行くときに、ただのキャリアウーマンではなく、南雲しのぶという人物をどう肉付けしていこう(どうやって歳を重ねさせよう)……と考えた、みたいなことを仰ってたなぁ。

結果、常に肩肘張ってるのではなく、同僚である後藤隊長にユーモアを交えて(皮肉?)話せる位置を狙った、的なことを仰ってた、と思う。

私は世代的にセーラームーンをすんなり受け入れる世代でしたが、やはりアニメ史を紐解けば革新的な作品だったのは確かだったように思います。

意外にも海外の方がセーラームーンに影響を受けた、という話もよく聞く気がする。

『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』のオーサ・イェークストロムさんもその一人だし。

ともあれ、美少女戦士セーラームーンが世界に大きな影響を与えた。

美少女戦士セーラームーンは世界を変えたのか?

それとも、これから世界を変えるのか?

同世代の女性の感想が気になる本でした。

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