私、嵌められたんだ!|幼馴染みを理想の夫に躾けようとしたら逆襲されました【TL小説】
(※この作品はTL小説です。)
基本的には溺愛系にはなるんだけども。
ただ、猫可愛がりされて、ピンチにはカッコよく助けてくれて……って嫌いじゃないけど、物足りなくない?
この作品のヒーロー・ジオレイドは、そっとフォローしてくれてるタイプ。それが良いのよ。
幼い頃の父の浮気、根拠のない噂を信じ婚約破棄騒動を起こした姉の夫が原因で男性嫌いになった主人公ルルティア。
そのせいで貴族なら結婚していてもおかしくはない19歳になっても、結婚はおろか、婚約者さえいなかった。
貴族女性として結婚しないわけにはいかないけど。
でも、家族がそれを許さない。
痺れを切らして、両親が侯爵家のイアン・スレイターと縁談を進めるように言ってきた。
縁談を回避するため、思わずルルティアは幼馴染みであるジオレイドの名前を出してしまう。
ジオレイドは男性嫌いのルルティアが幼い頃から仲良くしている“唯一の例外”だけど、次男である彼に相続する財産はなく、結婚が認められる相手ではない。
それを利用して、「どうしても彼がいい」とごねれば時間稼ぎができるだろう……
と、思っていたら、トントン拍子に結婚が決まって……?!
ベテラン作家が手掛ける作品
著者は逢矢沙希。
TL小説を中心に活動されていて、コミカライズされている作品もあります。
イラストは駒田ハチ。
TL小説のイラストが活動の中心のようですが、アンソロジーに漫画も発表されてます。
とても綺麗なイラストですが、本作に挿絵はありません。
出版社は夢中文庫。
レーベルは夢中文庫ブランセ。
タイトルは内容と合ってない?
作品数からして、ベテランの作家さんだったからでしょうか。
まとまりが良い。
『映像研には手を出すな』7巻の桜田のセリフじゃないですが“過不足なく語る”ってのが成されていると、読み手としてはとても読みやすく、心地良い。
特にね、ラブロマンスってそれが大事だと思うの。
主人公2人がくっつくのは基本的に決定事項だし。
エピソードを上手に展開させて、良いところに帰結させる、っていうテクニック。
ただ、タイトルはストーリーと合ってると思えないのが引っかかりどころ。
特にルルティアもジオレイドも“理想の配偶者”にこだわってるフシはないし。
基本筋は社交界で根拠のない噂と戦うルルティアの話であり、それを時に支え、諌め、一緒に戦ってくれるジオレイドの話だと思うのね。
幼馴染みから夫婦へと変わっていく関係に戸惑うルルティアの変化も楽しみの1つ。
この作品はKindleUnlimitedで読むことが出来ます。(他、電子書籍サービスでも配信中)
紙はAmazonのペーパーバック以外は取り扱いがないようです。
よろしければサポートをお願いします。