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もう君はこっち側の人間だ。|映像研には手を出すな8

アニメーションの制作をしている浅草と水崎。プロデュースをしている金森。

3人で始まった映像研は、音響の百目鬼、更に6巻から登場の桜田が加わり、予算審議委員会の時に予告編のようになってしまった『そのマチェットを強く握れ』を制作する。

6巻までの感想はこちら↓


脚本家・桜田、登場

6巻から登場の桜田がどんな活躍をするのか楽しみだった。

私にとって金森は憧れで、彼女のセリフ一つ一つに関心するが、桜田は共感しやすく、何をしようとしているか漠然とだがわかるからだ。

浅草は設定を考えるのは好きだが、整理してストーリーとして成立させるのが苦手なようで、今までの作中に出てきた映像研の作品の“ストーリー”というのは今ひとつ伝わりづらかったように思う。

それに桜田はメスを入れる初めてのキャラクターになる。

「伝えるのに必要なのは技術だ!!
人間を知る限界がある人間にも習得できる!!」

第7巻

金森が、“スケジュール通りに作品を作らせ、結果的に発表の場に間に合わせて作品を世に出す”立場なら、桜田は“膨大な設定とキャラクターの心情を整理して作品として成立させる”立場だと思う。

つまるところ、脚本家だ。

「もっとゆっくり、余計な情報を入れずに、過不足なく語るのが大事なんだよ。できるだろ、普通のことだよ。」

第7巻

作品の背骨、本を書ける人間がやって来た。

金森は作品を納期までに仕上げる為の技術的なものや、スケジュール管理には秀でているが、作品の“質”には、ほぼ無頓着だった。

それが、桜田の登場により作品の輪郭が見えてきている。 
 
更に、今まで監督・浅草と、プロデューサー・金森の2人のやりとりが主だったのが、水崎、百目鬼のキャラが立ってきた。

これから、次巻以降が非常に楽しみだ。

余談だが。

今回も金森のセリフはカッコよかった。

「会議!! 5秒で終わる!!」

第7巻

カッコいい。
ドーラ(天空の城ラピュタ)の仕度の時間より短い。

やっぱり、金森には憧れる。


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