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でもそのほうが「効率的」だろう?|BL漫画『異世界の沙汰は社畜次第』4巻


異世界に聖女として召喚された女子高生・白石優愛を助けようとして、自分も異世界に召喚されてしまった三十路目前のサラリーマン・近藤誠一郎。

完全に予定外の召喚で、その存在を持て余されていた誠一郎は、自ら働くことを希望した。

そして、王宮の経理課で働きながら、聖女を必要とする瘴気の浄化などを、聖女の召喚を必要としなくなるようなシステムを構築していく、第4巻。

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これまでの感想はこちら。



あらすじだけを追うと、この漫画がなぜBL漫画なのか説明しずらい(笑)

誠一郎は、異世界には(元々召喚される予定ではない人間ではないので)耐性がなく、食べるものや、魔法を使われると体調を崩したり、場合によっては瀕死になる。

そこへ、彼の日々の管理や、徐々に魔法や食べ物に耐性を付ける為に、第3騎士団長のアレシュが関わってくるわけなのですが。

4巻でも、相変わらずの関係が続いてます。

お坊ちゃんで才能もあったアレシュには自分の身を危険に晒し続けても働く誠一郎にイライラしっぱなし。

理解してないワケじゃないんだろうな。
成果は少しずつでも見えてるわけだから。

それにしても。

有無を言わさずに 身ひとつで 異なる世界に連れてくる
それは拉致だ

『異世界の沙汰は社畜次第』第4巻

誠一郎は大人だ。

ふわふわっと「異世界召喚されちゃった」みたいに処理される部分を“拉致”と言い切った。

確かにそうなのだ。

誠一郎自身も、アレシュとの会話で自身が一人っ子であり、両親がどうしているかを語るシーンもあった。

一人息子が 消えた世界で今 両親は何を想い 過ごしているのだろうか
できることなら そのうち 帰ってくるさと 気軽に構えていてほしい

『異世界の沙汰は社畜次第』第3巻

その為に、誠一郎は宰相や王宮魔導課と掛け合い、新たな聖女がいなくてもやっていける方法、そして、自分たちの帰還を模索する方法を、訴えるだけではなく、具体的な予算を確保する方法も付けて提案しているワケだけども。

まだまだ、先は長そうね。

余談だけど、その忙しさにつけ込んで、同棲を強行したアレシュだけど。

プライベートの2人は、年相応に見えてちょっと可愛い。
いつもの2人はアレシュが誠一郎の面倒を見ている、という構図で2人の年齢差とかが逆に見えたりするんだけども。

やっぱり誠一郎の方が年齢が上だな、と。

恋愛要素はかなり少ない作品ですが、だからこそ良い!
続きが楽しみです。

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