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感想 BL漫画『異世界の沙汰は社畜次第』 #漫画 #コミック #おすすめ本 #読書 #異世界の沙汰は社畜次第 #BL #BLコミック #BL漫画

異世界トリップのBLコミック。
コミックは現在3巻(連載中)。
原作はなろう小説で、書籍版の小説は3巻で(おそらく)完結。

現在コミックは小説1巻の後半なので、おそらく次の4巻で小説1巻のコミカライズが終了。
原作の小説が3巻なので単純計算ならコミックは全12巻くらいになりそう。

ストーリーは社畜である近藤誠一郎(30)が異世界に引きずり込まれそうになっていた女子高生・優愛を助けようとして一緒に異世界トリップしてしまい、聖女の“オマケ”として異世界で持て余される……

という、(BL作品ではないけど)『異世界トリップの脇役だった件』と似たような始まり方。

ただ、そこから国から生活の保証をされて飼い殺されるはずだったのに、自ら仕事を求めて、経理のスキルと持前の狡猾さを活かして、国の要人に認められ、災害である瘴気問題の解決にも大きく関わっていく……というもの。

BL、ということでラブストーリーではあるので、文武両道、容姿端麗なパーフェクト人間・第3騎士団長のアレシュとただならぬ仲になるような設定はあるものの、誠一郎の意識はほとんど仕事に向いてしまっているので、その辺の雰囲気は『薬屋のひとりごと』にも似ている。

ストーリーのほとんどは恋愛のあれこれよりも、国の問題に割かれていて、「あれ?これBLだったっけ?」というくらい。

なので、ひたすらラブストーリーを楽しみたい!という方には少し焦らされる作品かもしれないけれど、ラノベとBLの中間くらいの重さ(?)なので読み応えがあって楽しめる。

個人的にはコミック版ではアレシュの親戚であり、第3騎士団の部下であるオルジフが、感情に乏しかったアレシュが恋の相談(恋バナ)をしてきたことに一喜一憂しているのがコミカルで面白かったです。

また、コミカライズをしている采和輝さんの絵が美しいのも良い。

異世界モノは1ジャンルとして定着しつつあることもあって、奇をてらった設定も粗方出尽くしてしまった分、その中で勝ち抜いてきた作品を書く作家さんは腕がある方が多いですね。

そしてそして。

何と、KindleUnlimitedでは作者の八月八さんの同人誌である番外編も楽しめます。

買っても100円だから安い!

でも、唯一のこの作品の欠点は、コミック版も小説版も1000円超えと価格設定が厳しいところね

何とかなりませんかねぇ、角川さん。
せっかく面白い作品なのに。

もう少し気軽に買える価格だったらなぁ。

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