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感想『私たちは繁殖している』 #漫画 #コミック #おすすめ本 #読書 #エッセイ #内田春菊 #私たちは繁殖している

私は本を読むのが好きなのですが。

実家の、私の家族はほとんど読みません。
弟は漫画くらい読むかもだけど。
特に両親は、読みません。子供の私が親が本を読んでいるところを見たことはありません。

よく、親が本を読むと子供も本を読む習慣ができる、なんて話もありますが。
私の実家にそれは当て嵌まらない……

ですが、私の実母は、私は本を与えていれば大人しくしているので本はたくさん買ってくれました。

子供なら漫画だろう、と思ったんだと思うのですが……
内容も見ずにエロ漫画渡されたのにはビックリしたわ!!(読んだけど)

もうちょっと!内容気にして?!お母さん!!(私の母はこういうミステイクをちょいちょいする)

まあ、そんなんで子供の頃は本ばっかり読んでたんですけど。

夏休みに母の実家へ帰省した時にも。
いとこや弟たちは外へ遊びに行っても、一人で本を読み続けた私を、母方の祖母は奇異に映ったのか、心配したのかはわからないけど。

散歩してこい!と家を追い出されたこともありましたねぇ(遠い目)

いや、すぐ戻ってきて本読んでたけど。

という訳で、『私たちは繁殖している』です。

これも、母が買ってきて私にくれた本です。
1巻以降は私がお小遣いで買っていたので、母がこの本を読んだのかどうかはわかりません。

感想、っていうか私が中学生くらいの時から20年近く読み続けている本なんですけど。

内田春菊さんによるエッセイ漫画です。

現在の最新刊は20巻。
かなりの長期連載です。

このエッセイ漫画が他のエッセイ漫画と一線を画しているのが、子供が一定年齢になったら終わらなかったこと。

もちろん、子供の時だけでも充分面白いんですけどね。

二ノ宮知子さんの『おにぎり通信』とか。

東村アキコさんの『ママはテンパリスト』とか。

しかし、1人目のお子さんを産んでから、4人目のお子さんの出産、その後、その子達の成長、自身の閉経、そして病気。

なかなかそこまで教えてくれる本ってないと思うんですよ。

切り取ってその部分だけを教えてくれることはあっても。

ちなみに、高校生の私に(個人差はあるけど)40歳になると妊娠しづらくなることを教えてくれたのも内田春菊先生です。

別に産むか産まないかは自由だし、産みたくても産めない時もあるけど。

とりあえず人生の先を考えた時に目安があると選択しやすくはあります。

転職する時とか。
(転職した先で仕事覚えて〜、ある程度地盤が出来たら産休に入れるかな〜、とか。ま、それ通りにならない場合もあるけど)

あとね。

あまり子育てに根を詰めなくていい、って思えたのもこの本のおかげです。

それに関しては西原理恵子さんのエッセイ漫画も同じく支えになりました。

こちらも、『私たちは繁殖している』のように一本化はしていませんが、タイトルを変えながらご結婚前から子育て、旦那さんとの死別、第2の人生と長期に渡って描かれています。

何が一番大事ってね。

仕事は続けたほうが良いってこと。

お二人共、お子さんの父に当たる方とは結婚生活は長続きしていなくて。

それでもパワフルに生きてらっしゃるのは仕事があったからだな、と。

私みたいなサラリーマンは社会制度が整っているとはいえ、それがきちんと履行されているかは悲しいかな確かではないですけど。

そして、様々な事情で働けない時だってあるんだけど。

すべてを自身に当てはめて実行することは無理なんですが。

あ、このくらい肩の力抜いて良いんだ。

と思えるエッセイ漫画です。

むしろ、無茶苦茶な子育ての実践例っていうか(笑)。
でも私は、『私たちは繁殖している』と『毎日かあさん』に出会わなかったら、子供産もうなんて思わなかったかもなぁ、と思います。

とはいえ、子供を持つ予定のない人も、結婚をする予定のない人も、楽しく読めるエッセイです。



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