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私との結婚って罰になるんだ……|漫画『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』

コミックナタリーで見かけて、面白そうだなー、と思ったら、面白かったのよ、コレが。

エバンデール侯爵家の令嬢・アニエスは、社交界で“芋くさ令嬢”と嘲笑われていた。

というのも、エバンデール侯爵家では、過去の栄光を取り戻すため、1世紀前のスタイルを貫く、という斜め上の方針があった。

家族からは結婚相手を見つけてこい、と言われているけれど、時代遅れを通り越してコスプレのような出で立ちでは、友人を作ることさえままならない。

今日もパーティーで、嫌がらせを受け、他のことに気を取られて転んでしまったアニエス。

ああもう 散々……
お願いだから 放っておいてちょうだい

 

立ち上がることも出来ないアニエスに、手を差し伸べてくれた人がいた。

その人は、その日のパーティーの主役。
次期王位につくミーア王女の、婚約者であるナゼルバート。

見た目に関係なく親切にしてくれるナゼルバートに

こんなに素敵な方が婚約者だなんて
王女殿下は幸せね……

と、思っていたのも束の間。

ミーア王女はパーティーに他の男を連れて現れ、ナゼルバートにありもしない罪を着せて断罪し、婚約破棄を言い渡した!
(悪役令息ってそういうことね!)

抗議をするものの、衛兵に突き飛ばされたナゼルバートに、アニエスは手を差し伸べた。

――さっきと、同じように。

それを見ていたミーア王女は、ナゼルバートに罰を言い渡す。

辺境への追放!
そして…
醜い“芋くさ令嬢”との結婚よ!!

あまりの事に、呆気にとられていたアニエス。

しかし、我に返って気がついた。

私との結婚って、罰になるんだ……


原作は人気作家のライトノベル

作画は三浦なりな。
この作品以外の配信作品は見当たりませんでした。
ご自身のTwitterも確認したけど、イラストレーター兼漫画家、とありますが、商業誌での挿絵もなさそうです。

原作は桜あげは。
本作は、なろう小説から書籍化されており、現在既刊4巻。おそらく連載中。
なろう小説部分は2巻まで。それ以降は書き下ろしのストーリーになってます。

また、『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった』をはじめとする、女性向けライトノベルの作家さんです。

出版社はオーバーラップ。

リクルートの元社員にして、メディアファクトリーを2012年1月31日付で退社した永田勝治・山下善久・岩﨑篤史が中心となり、株式会社ポケモンからの支援を元に同年3月1日に設立した。

Wikipedia『オーバラップ(企業)』

メディアファクトリーって角川系列よね?
ポケモンに関しては他社譲渡や事業撤退しているみたいだから、このオーバラップも譲渡を受けた会社のようね。

掲載誌・レーベルは、コミックガルド。
このレーベルで個人的に読んだことがあるのは

あたりかな。

現在、本作は既刊1巻。連載中。


コミカライズのセンスが光る作品

決して、原作がつまらないわけではない。

けど、この作品に関しては、コミカライズをしている七浦なりなさんの見せ方が上手い。

間の取り方が上手いというか。

絵はやや危うさがある時もあるけれど、原作のコメディタッチな展開をテンポよく読ませてくれる。

ストーリーとしては、“メガネを取ったら美人でした”的な展開で、アニエスは時代遅れの服と化粧を取ったら実はとっても可愛い女の子で。

政略結婚……っていうか、罰として結婚することになったナゼルバートも彼女にメロメロ……という珍しくない展開ではあるんですけど。

キリがいいところまでなら、原作2巻まで?
人気があれば、その後も期待できるかも?

原作小説も面白いですが、コミックはテンポの良いラブコメディになってます。

ストーリーを知っていても、今後、どんな風に楽しめるのか期待できる作品です。


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