
メルカリがフリマに参入する時点ですでに10社も競合がいた。それでもメルカリは勝者になった。
今日はこちらの本を紹介します。海外のスタートアップ事例がのっている翻訳本はいくつかでているんですが、この本は国内の事例がのってます。メルカリ、クラシル、BASE、ラクスルなど。
国内でスタートアップ系の本は少ないので貴重です。実際に国内でサービスをつくる人、起業したい人は事前に読んでおくだけでも心構えができるし、参考になります。
読んだ中でこれは!と思ったものをいくつか抜粋します。
メルカリがフリマに参入する時点で既に競合は10社。そこで事前に競合アプリをターゲットユーザーに使ってもらって、それをモニタリング。徹底的に弱点をつぶして、いいとこどりでスタートして成功した。「すでにあるから」は参入をやめる理由にならないですね。 pic.twitter.com/6om9sK8r4u
— 入江 慎吾 (@iritec_jp) July 27, 2020
大手が競合でやっていたりするとそれだけで参入をあきらめることも多いと思います。でも、メルカリの場合はすでにうじゃうじゃいた中で弱点をみつけて、徹底的にユーザーにとって使いやすいアプリを完成させました。
でもそれだけじゃなくてメルカリが仕掛けたのは広告です。最初のユーザー集客facebook広告などで集めていきました。それも毎月3-5,000万ほど広告で使ってたらしいです。一気に競合を抜き去る戦略。これはかなり、すごい思い切りだったと思います。それだけの金額を資金調達できたことも。
これは資金がなければやれない選択です。いいものをつくってもそれを知ってもらわなければ広がることもないですし、時間がかかります。すでにPMFが証明されてる市場だったということもあって、一気にパワープレイで押し切った。
一般的に最初にVCから調達する金額は1,000万円くらいが多く、これはプロダクトマーケットフィットを達成するまでの金額を目安にしているそう。
— 入江 慎吾 (@iritec_jp) July 28, 2020
人件費などで毎月60万円。プロダクト検証に3ヶ月かかるとして、5回チャレンジできる。そう考えると資金調達できるのはありがたい。 pic.twitter.com/6pGoThQPut
ちなみに一般的に最初の資金調達金額は1,000万くらいが多いみたいです。この金額内にチームをつくってプロダクトが市場で求められているのかを証明します。そのために何度か挑戦する。そのための金額。
MENTAの場合、資金調達はゼロ。それは自分が開発者だったので人件費を抑えれたことが大きいです。ただ、資金があれば人を雇ってスピード上げて挑戦できたなと思います。
クラシルのfacebook広告の出し方も勉強になりました。
なるほど。初期のクラシルのfacebook広告ハック「毎日facebookに投稿したショートムービーから反響がよかったトップ10%をfacebook広告に使ってCPIを激安にした」サービス内でテストして上位のものを広告に使うのは無駄がない。いいアイデア! pic.twitter.com/yEyoWAC6da
— 入江 慎吾 (@iritec_jp) July 26, 2020
これは社長の堀江さんが自分で試行錯誤して見つけたハック。これを読んで早速MENTAもfacebook広告でカルーセルで人気のプランをのせてみたところ、なんとその日のうちにコンバージョンがありました。
つぎにYappliのプロダクトリリース手法。
Yappliは先にユーザーと契約を済ませることで納期を決めてアプリをリリースした。自社開発でも納期を決めてコミットしないと、どんどん後ろにづれていきますよね(経験済み)。いつまでにオープンするか決めるの大事。 pic.twitter.com/IWkfx88y5T
— 入江 慎吾 (@iritec_jp) July 28, 2020
なかなかつくろうと決めてもリリースさせるまでダラダラなりがちです。そこでYappliでは完成前にクライアントと契約してしまって、追い込んでます。自社開発とはいえ、なにかしら約束をして期日までにリリースするというやり方はいいと思います。
そのほかにも創業者のインタビューが豊富にのってますので、参考になるところは真似してやってみるといいんじゃないでしょうか。