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人事・採用でChatGPTはどうやって使えばいい?企業での導入事例、使い方を解説。

こんにちは、入江慎吾です。

生成AIをビジネスに取り入れる事例がぞくぞくと増え続けています。

人事・採用部門も例外ではなく、多くの企業が生成AIを導入し、業務効率化だけでなく生成AIを使った新しい仕事のありかたを模索しています。

とはいっても、人事の仕事って本当に幅広いですよね。採用、育成、評価、労務管理…と、どれも重要な仕事でありながら、多くの時間と労力を必要とするものばかりです。

そこで、今回は生成AIを導入することで、人事部門がどのように変化していくのか、そしてAI導入によってどんな未来が待っているのかについてお話していこうと思います。

人事・採用における生成AIの活用パターン

人事部門では以下のような業務を効率化し、質を高めることができます。

採用プロセス

生成AIは採用活動において、応募書類のスクリーニング、面接の質問作成、応募者への連絡など、さまざまな業務を効率化することができます。

たとえば、膨大な数の履歴書の中から、特定のスキルや経験を持つ候補者を抽出する作業は、従来、人事担当者が多くの時間を費やしていました。

しかし、生成AIを使えば、「5年以上のプロジェクトマネジメント経験があり、英語でのコミュニケーションが可能な候補者を抽出」といった指示を与えることで、AIが自動的に適切な候補者をリストアップしてくれます。

人材育成・研修

生成AIは、個々の従業員のスキルや経験に基づいたカスタマイズされた学習プランの作成を支援することができます。

例えば、AIに「営業部のAさんのスキルと経験に基づいて、3ヶ月の学習プランを立案してください」と指示することで、適切な学習内容と順序を提案してもらうことができます。

さらに会社のマニュアルやルール、どのように働いてほしいかなど独自の情報を連携させることで、社内で使える学習アシスタントをつくることができます。

従来、このような個別最適化された学習プランの作成は、人事担当者にとって大きな負担でしたが、生成AIの活用により、効率的に、かつ効果的な人材育成が可能になります。

他の業務効率化

その他にも、生成AIは以下のような業務で効果的に活用できます。

  • 評価・報酬管理: 評価基準の作成や評価コメントの下書き、昇給や賞与のシミュレーションなど

  • 労務管理: 就業規則や各種ポリシーの作成・更新、労働時間管理、給与計算など

  • 組織開発: 組織構造の分析や改善案の提案、チームビルディング支援など

  • 従業員エンゲージメント: 従業員満足度調査の結果分析、エンゲージメント向上のための施策提案、社内コミュニケーション活性化など

  • 社員インタビュー記事の作成: インタビュー音声をアップロードし、AIによる文字起こしと記事の下書き作成など

導入効果

生成AIを導入すると、人事部門全体で30%程度以上の工数削減が見込めます。

たとえば僕がこれまで所属してきた会社では、応募書類の選考に多くの時間を使っていました。スキルや経験をみて、条件に合う人を探していくのですが、応募者が多いと本当に大変です。

さらには、書類選考に通った方に連絡して面接の日程調整をして、面接後に合否連絡をして…と、ひとりの採用活動だけでもかなりの時間を使っていることがわかります。

生成AIは事務的な作業を自動化してくれるだけでなく、質の高いアウトプットも生成してくれます。結果、空いた時間でより戦略的な業務に集中できるようになります。

企業での導入事例

多くの企業が既に生成AIを人事部門に導入し、成果を上げています。

  • ソフトバンク:エントリーシートの確認や動画面接に生成AIを活用

  • パナソニックコネクト:社内の情報をAIで質問できるシステムを導入

  • NEC:人事異動案の生成に生成AIを活用

  • セプテーニ・ホールディングス:オンラインインターンシップに生成AIを活用

  • 松屋フーズホールディングス:店長昇格試験に生成AIを活用

これらの事例からもわかるように、生成AIは人事部門のさまざまな業務で活用され、業務効率化、人材配置の最適化、評価の公平性向上、従業員エンゲージメント向上など、多くの効果をもたらしています。

導入時の注意点

生成AIは強力なツールですが、導入にあたっては注意すべき点もいくつかあります。

AIはあくまでツール

AIが出力したものは、あくまでも参考情報として捉えることが重要です。最終的な判断や決定は、人事担当者が行う必要があります。AIは仕事を楽にするツールではありますが、最終的には自分が上司となり、チェックをおこなって仕上げましょう。

情報管理

個人情報や機密情報などの取り扱いには、十分注意を払う必要があります。特にChatGPTのような無料ツールを使う場合には、入力データがAIの学習に使われる可能性もありますので、注意が必要です。

運用体制

生成AIを適切に活用するためには、社内での教育や、運用体制の整備も重要です。単にツールを導入するだけでは、効果は限定的になってしまいます。

オートロンで生成AI導入をサポート

オートロンは、ChatGPT、Gemini、Claude、Stable Diffusionなど、複数の生成AIをまとめて使える法人向けサービスです。業務効率化、採用活動、マーケティング活動など、さまざまなシーンで活用できるAIアシスタントを簡単に作成・利用できます。

「生成AIを導入したいけど、何から始めればいいかわからない」「情報漏洩のリスクが心配」といった企業様は、ぜひオートロンの導入をご検討ください。

オートロンは、無料でお試しいただけます。

まとめ

生成AIは、人事部門の業務を大きく変え、より効率的かつ戦略的な人材管理を実現する可能性を秘めています。

「働き方改革」「人材不足」「生産性向上」といった課題に直面している人事部門にとって、生成AIは強力な武器になるでしょう。ぜひこの機会に、生成AIの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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