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何者

浅井リョウの「何者」を読了。
うりぼうさんにお勧めされたので、順に読もうかな、と。

なので、次は、tama0531さんにおすすめされた、世界地図の下書きを!

いやーー、面白かった!
けど、やっぱり、世代の差というか、私が学生の頃、Twitterとか無かったから、この登場人物たちの気持ちが、分かるようで、分からないんだよなぁ。
分厚くて難しそうな本読んでるってtwitterに書いてるけど、全然、読み進んでないじゃん、みたいなこととか。
そもそも、その人の挙動をネットで知るってことが、経験として無い。
いや、学生時代の先輩後輩とかとも、Facebookとか Instagramで繋がってるけども、それは、今の話で、学生時代の話じゃ無い。
それに、なんか、Facebookも書かなくなって久しいし、Instagramですら、面倒になっちゃった。
そもそも、他人の行動を、良いとか悪いとか判断すること自体、煩わしい。
で、何かを投稿すると、そのジャッジを繋がってる人に強いることになるわけで、それも申し訳ない。。
twitterは、最近は、自分のnoteの宣伝(?)の為に投稿したりするけど、それも、どこに届いてるか分からぬ。

じゃあnoteは?って話だけど、noteは、現実で繋がっていない方達が書いているものだし、私が目掛けて見に行っているものだから、基本的に、全て、イイね、なんですよね。
それに、現実的なつながりが無いから、付き合いいいね、みたいなものが無い。

1番分からなかったのが、、
って、ここからはネタバレ。
瑞月が内定もらった会社を理香がブラック、っていうワードを足して検索するところ。
いや、友達の会社、どんな会社だろ、って、調べることはあると思う。
私もきっとやる。
ただ、ブラック、とか、そういうネガティヴなワード付け足しちゃうのは、もう、その方面の情報しか欲しく無いですよ、ってことだろうし。
・・・ワンチャン、Google先生が一番最初に提示した補完ワードがブラックだった可能性はあるけれど。。

それと、瑞月と里香は、もう、これきりの関係になる友達でしょうよ。
その友達が、ブラック企業の内定をもらっていようがどうしようが、私の就活の進み具合には、なんら影響を及ぼさないし、この先、関わりも無くなるから、心のセーフティーネットにもならん。
平たく言うと、知ったこっちゃない。
自分より下を見ると安心するんだろか。
全然、合理的じゃない。
むしろ、それこそ、Facebookで不幸自慢?あれは自慢なのか?
分からないけど、ネガティブな投稿が多い人は、心配になる。
嫌な気持ちになるし、見たくない。
・・・これはこれで問題なのかな、、、もっと、助けてあげたい、って思うべきなんだろか。。。
っていう、良心の問題に行きつくから、不幸な人を見るの、全然好きじゃない。

あと、理香が瑞月に、エリア職、って抑え直すやつ。
ここまで露骨な人はなかなかいないだろうけど、こう、マウンティングされると、私、モロに喰らっちゃうんだよなぁ。。
傷つくし、その人のこと嫌いになる。
だから、私は、いわゆる暮らしのクラスに関する話は、けっこう気を使うんだけど、知らず知らずやってるのかなぁ。。
まー、喰らうポイントは人それぞれだしなぁ。
ああいうことする人、無意識なんだろか、どうなんだろ・・・

ってのと、理香、拓人の裏アカ知ってて、プリンタ貸せるか?
プリンタのインク、クソ高いし、それの対価としてA4の紙は安すぎるし、私は、もう、裏アカ見つけて読んだ時点で、優しくはできない。
表面上も。
まぁ、それは、最後のどんでん返しのために必要な装置だったのだろうけど。

それと、拓人のイタさ。
いや、他人の観察としては、拓人に近くて。
みんな、拓人に共感して読むように作られてもいるしね、この小説。
とは言え、人の悪口をネットに書かないぐらいの良識は、今は大人だからね、あるけども。。
それにさ、光太郎とか、瑞月が頼りたくなる程度には、良い人間なはずなんだよ。
・・・なるほど、ってことは、きちんと、腹を割って話せるようになれば、内定ももらえるようになるんだろか。
これも、皮肉な話で。
光太郎が「俺は、就活が上手だっただけで・・・」という話。
嘘の話は良くないけれども、自分のやったことをどれだけすごく見せられるか、っていうのは、やっぱり技術だもんなぁ…

それと、後書きの、作り手として嫉妬する話。
それは、そういうものなのかもな、とは思った。
でも、テレビプロデューサーの佐久間さん、面白かったエンタメを、楽しそうに話してるから、そこはそれぞれのパーソナリティなのかもな、とは思った。

次は、世界地図の下書きも借りてるので、読むの楽しみ!

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