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繋がりや学びの場があること〜かなだ教育支援室あそぼうさい

昨日、防災体制が終了した後、仕事のお休みをいただいて、
北九州市小倉北区にある、『かなだ教育支援室』にて、ESD出前講座として『あそぼうさい』を実施してきました。


『教育支援室』とは、北九州市内では4箇所に設置されている公的施設で、

通所による不登校児童生徒の「社会的自立」や不登校児童生徒が「自ら登校を希望した際の円滑な学校復帰」が可能となるような支援をしています。

北九州市教育委員会HPより

平日・日中の活動依頼であったため、ぼくたちメンバーも社会人も学生も集められなかったですが、参加する子どもたちは?と思っていました。
とても不勉強ですが、お聴きしてみると、上記のとおりで、学校に行けない子ども達が通所する施設です。

↓北九州市教育委員会のHPはこちら↓


参加者は中学生が多く、小学生も高学年ばかりでした。
27人にご参加いただき、最初は少し硬かったんですが、
『あそぼうさい』らしい、参加型・体験型の活動やゲームで、どんどんと和やかに。
とても活発に、楽しそうに実践していただきました。

5つのゲームをお持ちしまして、
5つの班に分けて、順にそれぞれのブースで遊んでもらう運びとしました。


災害ぼたのしっぽ
ダイバーシティかるた
環境×災害連想カード
大雨前線ゴルフ
避難情報ダーツ

アングルを絞った写真ばかりで、伝わりにくいかもですが、とても活気的な、会場の雰囲気となりました。


不登校など、何らか、学校に行きたくない、行けない理由がある子たちが参加者です。

当初の企画段階では、
どうしても、積極的に参加できない。問われても回答できない。参加することができない。
そんな子もいるかもしれないという想定をしながらでした。

しかしながら!
いざ、始まってみると、段々と皆さんが前のめりに主体的に参加していっていただけるのがよく分かります。

それぞれのゲームを運営するのも、カードを整理したり、読み札を読んだり、次の人に矢を渡したり、ボールを拾ったり。

自分が楽しむだけでなく、全体としての貢献しようとする行動も皆さんに見られました。

また、中学生が多く、小学生も高学年ばかりだと聞いておりまして、いつもより、学習レベルの高いものを揃えていきました。
それもちょうど良く、皆さん、しっかりと学んでおられました。

特に、それぞれのゲームには、こんな意味があるんだよって、ひとつひとつ解説していったのですが、皆さんの話を聴こうとする目線がこちらに集まって、しっかりと伝わっていっていることを感じました。


後半に入り、事前の学習シートを、記入いただいていたお名前を見て、皆さんにそれぞれ配布しました。
皆さんそれぞれのお名前が、とても綺麗で美しくて。

予定していませんでしたが、少しこんな話をしました。
それぞれの親御さんたちが気持ちを込めて、願いを込めて、皆さんのお名前をつけたんだと思いますって。
ぼくもちょうど同じ年頃の子どもが4人いて、みんな、一個しかつけることなく、変えることなんてできない『名前』を決めました。願いを込めたメッセージで、きっと、決めるに至った理由もあるはずだよって。

こんな話をしていたら、皆さんの注目の眼差しがこれまで以上に、ぐっと集まってきました。
なかなか自分の親からは伝えられないメッセージだと思いますが、それぞれの家庭での愛情が、名前に込められています。

防災の授業らしく、その話に続いて、
苗字が作られていったのは、地形や自然との共存が多いんだよって。

そして、地名。
苗字と同じく、水の流れ、土地のカタチ、場所の特徴などを表していることが多いです。

地名も苗字も、先人たちから込められた大切なメッセージです。
自然と共存して、暮らしていきましょうっていうお話をしました。

お名前からの続きということもあり、皆さんとても熱心に耳を傾けていただいたように思います。


それから、初めての実施で、
『あみだくじ』のゲームをしてみました。

上級生向けということで、少し考えて学ぶ系のプログラムを新作してみました!

あみだくじは、分かりますよね?
上と下のお題は見えている状態で、橋渡しの線を自分なりに繋いでいって、正しいあみだくじを作っていくものです。

さぁ!やってみよう!
え?とか、あ!とか、言いながら(笑)
難しそうなんだけど、やってみると、割とどうにかなる!

防災の知識でもやってみました!

先ほどのあそぼうさいゲームでも学んだものは、正解にたどりつくまでが早かったですね!

ではでは!
スペシャリスト編!!
既に線が入っておりますが、もちろん、このままでは完成ではありません!
何本も線を書き足して完成させます!

ご覧の皆さんもやってみましょう!!

・・・む、難しい?(笑)

特に下のやつなんて超難問です!
自分でやってみて、四苦八苦しました(笑)
もちろん正解は何通りもあります。

『できた』
という声が耳に入ってきました。

確認すると、、、短時間で完成させた男子生徒がいました!!
すごい!!!

(ぼくとしても企画倒れにならなくて済みました(笑))


ということで、
中学生など、学年の高いあそぼうさいということと、
初めての教育支援室での活動。

とっても素晴らしい活動となりました。
ぼく自身も、もっと勉強せねばと感じました。

学校ではなく、こうした場所で、このような学びの場、体験の場、人とのふれあいの場があります。

子ども達の居場所。
人や学びとの出会いの場。
社会との繋がりの場。

何だか、そんな大切なことも感じる活動となりました!


<1年前の”今日”の記事★>

こんなゲームができないかなぁ・・・。
と思考回路をアウトプットしたものです。
できたかな?できてないかな?読み返してみたいと思います。



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