読書ログ:キッチン 古き良き名作
最近、日本関連本のブッククラブを運営していて、そこで吉本バナナのキッチンを取り上げてみました。
前回、司馬遼太郎の最後の将軍を取り上げたら、日本の歴史の細かい部分まで立ち入ってる歴史本の評価があまり良くなく、もう少し軽めの小説を選びたかったのがキッカケ。
大切な家族、恋人を亡くした人達の喪失と再生の物語の短編集
それぞれの登場人物が、それぞれの方法で悲しみに立ち向かう方法が書かれていて心に響きます。ただきれいにまとめられすぎていて、無慈悲な喪失を経験した人は、ネガティブな感情も抱くのではないか、と疑問に感じた部分はありました。
作中登場人物が、子供や植物などを「育てる」と自分の限界を知ることができ、優先順位が定まるという名言が響いた。孤独を埋める優しい小説。
食事がちょこちょこお話に出てきて、話に色を添えるのって日本の小説のユニークさなんじゃないかって思うのだが、どうなんでしょうね。
参加者の非日本人は、日本独特ではないって言ってましたけど。
外国の小説でも食べ物テーマの文章はあるけど、ラブストーリーのど真ん中にカツ丼みたいな現地の食事が出てくる小説とかあるかなぁ。世界広いし、あるのかもなぁ。
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