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#500 皆勤賞の問題点とその本質

 皆勤賞は、主に学校などに欠席、遅刻、早退することなく出席した者に対する児童・生徒を表彰するものです。

 私たちが人生を過ごす上で、「健康」はとても大切な要素。日々の生活を健全に過ごすことは、自分が行う様々な活動を有意義なものにすることは確かだと言えます。

 一方で、皆勤賞という制度が、「学校を休まない」価値を必要以上に高めているという非難もある。本来休まなければならない状態であるのに、休みづらくなる児童・生徒もいるのもまた事実です。

 小中高校の12年間で1日も休まず登校したとして、沖縄県立浦添高校生3名が皆勤賞を受賞したという記事を見つけました。

  記事の中で、福原さんは皆勤賞の原動力として、「友だちに恵まれ、会えるのを楽しみに毎日登校していた」と語っています。記事を読んだ人は、皆勤賞という制度が決して「悪」ではない印象を持つかもしれない。

  大切なのは、ある人の頑張りを認めることと、その頑張りが全ての人にとって大切ではないということ。時としてある人の達成した事柄が、さも誰にとってもなされるべきことであるというような雰囲気になることがある。皆勤賞も、休まず登校した3人にアクノレッジメントをしつつ、されど全員がその価値観を共有する必要がないことが大切。そのバランス感覚を私たちは求められているのです。


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