見出し画像

#97 用語自体に意味があるのではないが、用語を知ることで概念を意識できる

学校教育に関する様々な専門用語が存在しますね。
教採のために、その用語1つ1つを一生懸命覚えている学生のみなさんも多いのではないでしょうか。

ではその用語自体を覚えることに意味があるのでしょうか?
個人的には用語を覚えること自体はそれほど意味はありません。
どんな用語であろうとも、その概念さえ自分の中に入っていたら、その名前は記号でしかないからです。

一方、用語を知ることで、その概念を捉える手助けになることもあるでしょう。

ドイツ語にSchadenfreude(シャーデンフロイデ)という単語があります。

自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情

と言う意味です。

実は日本語には、

train = 電車

のような対訳はありません。

あえて言うなら、「ざまあみろ」でしょうか。

私たちは、Schadenfreudeの対訳がなくとも、そのような感情が自分の中に存在することを知っています。

一方、その単語を改めて自分の中に入れることで、そのような感情と向き合うことができることもあるでしょう。

レジリエンス
ソシオメトリー
STEM教育
EdTech
Sociality5.0
などなど

様々な教育用語が出現する中、

私たちがその言葉を「覚える」のではなく、「概念を捉える」

ことが重要なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?