♯520 教員も「個人事業主化」すればよい
先日、前の職場の後輩と飲む機会がありました。彼は非常に優秀であり、OBとして10年、20年以上の将来を担う人材であると個人的には思っています。
一方、彼と話す中で、「学校の将来」の観点はまだまだ足りないなと感じることもある。それは、日々の業務の忙しさや経験値が不足しているということもあるけれども、自分が私立学校という「企業」に勤めている感覚が少し薄いのではないか。
企業体を支えるのは、そこに勤める人たちの頑張りであるのだが、その頑張りを支えるのはその企業自体の価値観や理念、そしてそれを体現するための組織体制です。その組織体制を変化させなければ、自分自身がやりがい搾取などによって必要以上の業務を背負ったり、その結果、職場の人間関係が悪化することだってありうるのです。
『副業という言い方はやめろ タニタ社長に聞く「社員の個人事業主化を始めた理由」』という記事を見つけました。
体重計や体組成計など健康計測機器の大手メーカーのタニタでは、希望する社員を「個人事業主」化し、社員自身の自由度を高めつつ、その能力を発揮できる環境を整える努力をしているそうです。
以前、児童・生徒のキャリア教育において、自分の人生を起業するメンタリティが大切であるとのコラムを書きました。
私たちは自分の仕事を「企業化」することで、自分が勤める会社に足りない部分、必要な部分を洗い出し、変革を起こすことができるようになる。
学校という組織の中に埋もれてしまった教員は、目の前の仕事をこなすことだけに注目し、それが結果として視野を狭めてしまっているのではないか。
教員もまた「個人事業主」として独立する方が良いのかもしれません。
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