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近淡海へお参り


いつかの大晦日。琵琶湖のまわりを巡りました。古くからの歴史が土の匂いを保ったまま、静かに暮らしの中に息づいている。そんな佇まいが好きで、何度か訪れています。

地元の方も気さくで、「おいしいのよ」と畑で採れた野菜をわけてくださったり、「ちょうど出かけるところだから」と車で送りながら、この土地のことを話して聞かせてくださったり。みなさん、近江に愛着を持っていることが伝わってきました。

また、今すぐに行きたいのですが、なかなか旅をしずらいとき。

手元にある写真をたどって、初詣をしてみました。



キンと冷えた大晦日の朝。

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湖(うみ)の西側を北上する電車に乗り込みました。乗客はたったの数人。

向かった先は全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮 日吉大社 。

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山道を登り始めると、小雪がちらつきはじめました。

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地元の方と磐座の下でちょっと休憩。この山の反対側に行くと雪深くなるのだとか。


山を下りて、湖沿いを北上すると、ある場所を境に雪の量がどっと増えました。琵琶湖の北半分は北陸の気候になるそうです。

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近江最古の社 白髭神社の裏手には古墳群があると聞いたけど、、残念ながら見えません。関東地方の神社では感じたことのない気配で、とても好きな感じでした。

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浅井比売命を祀る竹生島は今日は姿を現してくれません。姫は笙の音にあそんでいるのでしょうか。


電車にゆられて湖の東側へ廻り、向かったのは大嶋奥津嶋神社。

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今は干拓が進んでいますが、このあたり一帯は葦の間に白鷺が群れる水郷の地。この場所も大島の地名から、昔は島だったのでしょうか。お正月を迎える準備中のようでした。

そのまま船で沖島へ。

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大晦日の漁業の島は新年の飾りつけと準備で忙しそうでした。

高台にある奥津嶋神社へお参りしたら、船に乗って帰りましょう。大晦日は最終便が早いのです。

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まちの中心、日牟禮八幡宮へ戻ってきました。

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本殿の裏にまわると鏡池と磐が。

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成務天皇の時、本殿の左側にある大嶋大神を祀ったのがここのはじまりとか。その大嶋神社のそばにある杉の木が目をひきました。

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これで、宗像三社、宗像三女神を彷彿とさせる、沖島の奥津島神社ー大嶋神社奥津嶋神社ー日牟禮八幡宮(大島神社)を巡りました。

神奈川県の江ノ島にある江島神社も、奥津宮ー中津宮ー辺津宮の三女神。朝鮮半島から九州へ渡ってきて、日本列島に住まいを広げていった昔の人は、懐かしい「かの地」と似た場所を、行く先々で見つけたかったのでしょうか。


年が明けて元旦。

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えっちらと山を登ってたどり着いたのは、勝運の神 太郎坊宮こと阿賀神社。

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万葉集にも歌われた蒲生野が見渡せます。美しい。

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「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」と歌いつつ、

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雪化粧の街並みを散策し、最後に向かったのは、多賀大社。ここは人出も多く賑やか。お店もたくさん。

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鏡餅と橙のバランスが新鮮でした。


よき一年となりますように。



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