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英語YouTubeビデオでリスニング力を鍛えるコツを教えます!キーフレーズが聞き取れると理解度が一気にアップ!まずは何が聞き取れないかを理解しよう

前回は英語のチュートリアルビデオが聞き取れない原因とその対処方法について大まかな概要を説明しました。

今回は、英語ビデオが聞き取れない原因をさらに細かく見ていき、英語をどうやって聞き進めるのがよいかアドバイスしたいと思います。

今回もWeb Dev Simplifiedのカイル君のYouTubeビデオを取り上げます。

まずは10分のYouTubeビデオを聞いてください

今回のビデオは「ウェブ開発者がすぐに仕事を獲得できるポートフォリオプロジェクト5選」です。コーディングの解説はなく、絵や図解などは一切ありません。カイル君が、仕事をゲットしやすいポートフォリオにはどんなものがあるかを解説するものなので、じっくり内容を聞くだけです。まずは10分、がんばって聞いてみてください。

どれだけ理解できましたか?

まず内容としては、ちょっとプログラミングをかじったことがある人や、今プログラミングを勉強中の人であれば十分に理解できます。逆にIT技術に触れたことがない人は英語がある程度わかっても内容を消化するのは難しいかもしれませんので注意してください。

「カイル君がおすすめする5つのプロジェクトとはどんなものですか?」

ビデオを見てこの質問にだいたい答えることができれば素晴らしいです。恐らく多くの方は「なんとなく言っていることは分かるけど、5つのプロジェクトとポイントを詳しく説明しろと言われるとどうも…」という感じではないでしょうか。

もしそうだったらこれからの解説を是非読み進めてください。

全部で460語、でも難しい単語は一切ありません!

このビデオには、aとかtheとかすべてを含めて約460の単語が使われています。この中でどれが簡単でどれが難しいかは人によって異なると思います。そこで「ビデオの中では比較的難しい部類の単語」をいくつかピックアップしてみました。

まず、ある程度技術的なことは理解しているというのが前提なので、次のようなプログラミング関連用語は理解できると思います。

【技術用語】
integration
:統合
landing page:ランディングページ
back-end:バックエンド
e-commerce:電子コマース
authentication:認証
security:セキュリティ
CRUD operation: 作成・読み・更新・削除の操作

こうしたテクニカルタームを除くと、次の十数個の単語がこのビデオの中では比較的難しい単語だと思います。

【一般用語】
drastically:劇的に
engaging, appealing:魅力的な
brochure:パンフレット
showcase:見せる、発表する
legit:本当の、本物の
 exposure:露出
inventory:在庫
wow:「スゴイ」と言わせる、
concern:懸念する
flashy:派手な
polish:磨く、洗練させる
crucial:重要な

これらの単語もそう難易度が高いものではなく、しかも頻度は1回かせいぜい2回。ちょっとTOEICの勉強をしている人ならだいたいわかるものばかりだと思います。これ以外はほぼ中学生でも理解できる単語がほとんどです。

つまり、このビデオでは理解できない単語はせいぜい3%程度ほとんどは書いたら分かる単語ばかりだということです。にもかかわらず何を言っているのかよくわからないという方のために、理解できない要因を一つひとつ見ていきます。

きちんと発音できない単語ほど聞き逃してしまう

では、5つのプロジェクトのまず最初の1つに関する部分を音声で抽出してみました。まずはこの音声ファイルをもう一度聞いてみてください。全体で1分半の長さです。さらに不明な点があれば何回か聞き返しても構いません。

ここでほとんどの方は「APIが重要だということを言っている」という点は理解できたはずです。さすがにAPI(エー・ピー・アイ)は聞き取れるでしょうし、何度も繰り返されています。しかし、具体的な話のポイントが分からなかったという方は恐らくここが聞き取れなかったはずです。

... consume APIs
APIを利用する

consumeは「消費する」という意味で、consumer(消費者)という単語からも理解している人は多いはずです。ただ、これをカタカナ読みで「コンシューム」と発音していると、ネイティブの発音(「クンスューム」に近い発音)を聞いて戸惑うわけです。まずはこれが発音面からの問題。

一方、単語の意味からも問題があります。ITの世界ではサービスやAPIを「利用する」、「使う」という時にconsumeという動詞を頻繁に使うということを知らないと、「消費?」となって意味が飛んでしまうケースもあります。。

ここではこの「consumer API = APIを利用する」がキーフレーズになっており、ここをミスすると全体が一気に分からなくなってくるでしょう

キーフレーズが聞き取れるとどうなるか

ではこのキーフレーズが分からなかった人は再度音声を聞いてみてください。理解度が一気に上がりませんか?

最初に「APIを使ったWebアプリを作れ」と言っていますが、その後にcompanyがどうのこうの、integrationがどうのこうのと言っています.。consume APIの意味が分かると、ここでどうして「会社」や「統合」という言葉がでてくるのか分かってきます。つまり、

どの会社も何らかのAPIを使っている
● APIを使った統合作業ができるということをアピールすることができる

だからAPIを使ったプロジェクトをポートフォリオに入れることが重要だと言っているわけです。

そしてカイル君はもう一つのポイントを説明しています。back-endがどうのこうのという最後の部分です。ここはどんなに英語が分かっていても、Web開発における「back-end」の意味を理解しないとポイントはつかめません。

ここの部分で聞こえてくるのは、easyとかdon't need toといった表現。何が簡単で、何をする必要がないのかわかりましたか?繰り返しますがback-endが何を意味するか分かっていればピンとくると思います。

「複雑なバックエンドのコーディングをする必要がないので簡単にできる」

つまりClientでAPIをたたいているだけならバックエンドのインフラを用意したり、コードを書いたりする必要がないということです。

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入ってくる英語をどんどん”ビジュアライズ”する

前回のnoteでも解説しましたが、英語を理解するというのは、耳に入っている英語をもとに、頭の中で絵を描いていく作業です。そこでこの作業を具体的に説明してみます。

まず冒頭の文章ですが、これはとても長いです。後でお見せしますがこの文章を翻訳しようとすると、それはもう複雑な文章の構造を考えないといけないので大変な作業です。ですから入ってくるフレーズを片っ端からイメージしてください。「イメージする」というのは日本語に直すのではなく、「意味をそのまま理解する」ということです。

To get started with the very first project that you're going to want to do, this is going to be building out any form of web application that consumes some third-party API.

イメージ化の作業はこんな感じです。

❶ To get started....

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「何か始めるのね・・・」

❷ with the very first project that you're going to want to do

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「最初にやるプロジェクトは・・・」

❸ is going to be building out any form of web application

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「Webアプリを作れってことね」

❹ that consumes some third-party API.

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「サードパーティのAPIを使うのね」

つまり、

❶ まず手始めに、
❷ 最初にやるプロジェクトとしては、
❸ 何でもいいからウェブアプリを作れと
❹ で、APIを使った奴をということ

だいたいこんな感じで聞いたことを「頭に理解させてあげる」という感じの作業です。ポイントは「イメージできればそれでOKだ」ということです。言っていることについてだいたいの絵が浮かべばそれが「理解した」ということです。それをあえて日本語にする必要はありません

ビジュアライズの仕方は人それぞれですが、この一連のイメージを通して「APIを使ったWebアプリを作るところから始めよ」というポイントがつかめればよいのです。

こうやって英語が理解できるようになると、どんなに文章が長くても意味を把握することができ、ある程度スピードが速くても対処っできるようになります。

何度も繰り返しているポイントですが、この作業が頭の中でできないと英語をスムーズに聞き取ることはできません。

ちなみにこの冒頭の文章を日本語に翻訳してみます。皆さんも是非やってみてください。

To get started with the very first project that you're going to want to do, this is going to be building out any form of web application that consumes some third-party API.
「まずは手掛けたい最初のプロジェクトは、どんな形態でもよいので、サードパーティのAPIを利用した何らかのWebアプリを作ることです。」

訳を考えるにあたって英文上の視点が右に左にあっちこっち何度も移動しませんでしたか? こんな長い文章を日本語に対応させるという作業は本当に複雑です。それをリスニングの際に頭の中でやるというのがいかに無理かお分かりかと思います。

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「頭からビジュアライズせよ」と言われてもすぐにできることではありませんが、とにかく英語を読む際にはがんばって”紙芝居づくり”をしていってください。慣れると必ず、日本語を浮かべなくても意味が頭に入ってくるようになります。

参考までに今回のポートフォリオプロジェクト❶の音声のトランスクリプトを以下に示しておきます。聞き取れなかった箇所を理解するのに利用してみてください。

To get started with the very first project that you're going to want to do, this is going to be building out any form of web application that consumes some third-party API. So, just find an API that interests you. Maybe it's a food, cooking API, maybe it's a movie API, maybe is the API for your favorite game, and you want to build a website that can assumes that API and displays some form of data, does some CRUD operations, whatever it is. You just want to make sure that this site that you create is consuming some third-party API. Now, this is a great project because almost every single company that you work for is going to use an API at some point, whether it's going to be a web API or library, or some other type of API. They're going to consume an API from someone else, and you are going to need to do that integration. So, showing that you can create a web application entirely built around integrating with it already existing API is a great skill set to have, and best of all, this is actually a really easy project to do because you don't need to build out a complex back-end since the API that you're using takes care of all of that for you. You get a really focus on making it engaging, interesting user experience and user interface while having only maybe a little bit of back and work needed if the API requires that. But some APIs don't even need you to use a back-end so this is a great entry-level project that shows employers that you know how to use APIs and that is super important for getting a job.

次回は2つ目のプロジェクトの説明を使ってさらにリスニングのコツを解説していきます。



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