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「おいしい」って言ってもらえることが嬉しい。 栗又孝行さんが懸ける、農業への思い

日本酒を楽しむためにご協力いただいている農家さんのストーリーを伝えるシリーズの第2弾。

前回は茨城県つくば市の川上農園さんをご紹介しました。


さて、今回は茨城県土浦市露ヶ浦沿岸で三代目になるレンコン農家の営んでいる栗又孝行さんをご紹介します。
幼少の頃から畑が広がり農業が身近な地域で育ったからこそ培われた知恵と真心を込めて野菜を育てています。


「おいしい!」って言ってもらえることが励み

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ー 栗又さんが農業をはじめられたきっかけから教えてください。

祖父がここ土浦でレンコンをメインとした農家をしていました。
土浦は日本一のレンコンの産地で、生まれた時からレンコン畑が一面に広がる風景を見て育ちました。

子供の頃は、全国どこでもレンコン畑があると思っていたほど、それが当たり前だと思っていました。

ただ、すぐに農家になったわけではないんです。
Facebookやこせがれネットワークを活用していたら先輩農家さんたちとの出会いが広がっていき、脱サラして家業を継ぐことにしました。いまでは、尊敬している有機栽培農家をはじめ、自分のレンコンを気に入ってくれている飲食店の方などとも交流があります。だからこそ、農家をつづけていきたいと思っています。

ー 栗又さんは販売についてもこだわりがあるそうですね。

スーパーに行くと野菜と一緒に農家さんを紹介していることがあります。生産者の顔が見えると安心しますよね。

それと同じで、私たち農家も消費者の顔が見たいんです。「おいしい!」って言ってもらえることが励みになりますから。だから出荷量では本当にごくわずかですが、野菜の一部をポケットマルシェというオンラインサービスを通じて、購入してくれた方に直送しています。


これからの課題と展望について

霞ヶ浦レンコン畑一望②

ー ここまでくる途中、レンコン畑が広がっていました。土浦という地域についても伺っていいでしょうか。

大都市である東京からアクセスしやすい立地にあり、農家として多くのメリットがあります。なので、新規就農する方も多くいます。

以前、この辺りは稲田でした。しかし、水害も少なくなくて、その度に頭を抱えていました。ただ、レンコンは水に強く稲田からの転作も容易だったので、一気に広がっていったそうです。

レンコン栽培の歴史はまだ浅く、50年ほどです。ですが、連作しているために産地疲弊などの起こり始めています。ご近所の農家みんなで知恵を出しあいながら、いろんなチャレンジしています。


栗又さん_レンコン畑①

ー 今後の展望やチャレンジしていきたいことを教えてください。

消費者の皆さんとつながっていきたいと考えています。私は家族で営農しているので、農作業で手一杯になっているのが正直なところです。

それでも自分がつくったレンコンを食べて、美味しいと言ってもらえることが嬉しいんです。なので、これからは直販できるサービスを活用していきたいと思います。

あとは、品質を向上しつつ、面積当たりの生産量を増やしたい。人手の数で、収穫面積が決まるような作物なんだけど、年に1回しか収穫できないから、いろいろ試作するにも時間的に限られます。

ストーリー性で付加価値をつける方法もあるけど、レンコンひとつに高い値付けして、仮に気に入って買ってもらえたとしても、こちらが気が引けておまけをしてしまいたくなる。(笑)
だから生産量増やして、収益につなげていきます。

ー 本日はお忙しいなか、ありがとうございました!



さいごに

真っすぐなお人柄の栗又さんが作るレンコンは、シャキシャキで美しいお味です。
ポケットマルシェで栗又さんの野菜を購入するにはこちらから👇


先日、私たちもチームMTG後に、栗又さんのレンコンを美味しくいただきました!

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ライター:がっきー


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