見出し画像

最終勤務日にまさかの告白

昨日の記事に書いたように今日はかけもち勤務していた薬局の1つの最終勤務日だった。薬局も生活圏内でなんら変わらない景色だけど、私の心の中はいつもとは全く違っていた。

薬局に着き、このロッカーに荷物を入れるのも、この薬局の白衣を着るのも、この調剤印を押すのも最後か…となんかしんみりもしたが、そんな思いにふけっている時間も消し去ってくれるほど患者さんが来局し、それはそれで救われたところもあった。

仕事が終わり、今まで一緒に働いてきたメンバーと話していたら、最近入社した10歳以上も年下の薬剤師の子が「実はファンでした。今日退職されることを知ってとても寂しいです」と告白してくれた。

私も最近はあまりシフトに入っていない店舗だったし、多分その子とはまだ2,3日しか一緒に働いたことはない。それなのに、そんな風に思っていてくれて、そして突然最終日と知ったにも関わらず、その気持ちを伝えてくれたことがとても嬉しかった。

10歳年下とは言っても、もう十分薬剤師としては知識も経験も豊富な子だったので私が薬剤師として教えたことなんて何もない。最終日の今日もこれからの生き方についてたくさん話した。

まだ連絡先すら交換していなかったが、出勤最終日の今日、連絡先を交換し、今後薬局ではなくても、一緒にランチに行ったりしましょうねと約束した。

仕事としてのつながりは切れても、ひとりの人としてのご縁はつながっている。むしろ私が退職することにしたからこそ、その子も思いを伝えてくれたと思う。離れることで強くなる結びつきもあることに気づかされた心温まる最終出勤日となった。

*****************

ご質問、ご感想、お問い合わせは
公式LINE「背中で育てる*eri」へ
お願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?