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なんで着替えてんねん

⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


そこら中でリモートという言葉が
聞こえてくる世の中になって
何ヶ月が経っただろうか。


僕もいまだに
リモートが生活の一部になってしまっている。



最も多いのが大学の授業だ。


5年前
大学に行きたいと思って
意気揚々と入学し
4年前
そのあたりから徐々に大学に行かなくなり
3年前には
ほぼ完全に行きたい気持ちが無くなった。
2年前には
そのせいで単位が取れておらず
強制的に行かざるを得なくなり
やっと自分自身の意思で行く気になったかと思えば
留年した1年前には大学の構内に
世間的に行くことが不可能になった。


なんともややこしく不思議な状態である。


5回生である僕は今現在
全ての授業がリモート

YouTubeやzoomを使って
教授から送られてくる映像や資料を見て
ネット上でレポートを提出したり
選択式の小テストなどに答えたり
なんらかの返信をして
成績評価をもらう。

この数ヶ月間で僕は
この一つ一つの作業に変に慣れてしまい、


最近では
大学生活にまだ慣れていない
1回生は大丈夫だろうか
などと

ふと思うこともある
(まず自分の心配せえ!)

このような状況だが
決して悪いことばかりではない

リモートには
リモートなりの良さがあるのだ。


割と自由にいつでも好きな時に
授業が受けられるため
自分の生活に余裕が出る点など


しかし最近
これはちょっとようわからんなぁ
という出来事があった。


この話は1週間ほど前の出来事である。

その日僕は、zoomを利用した
リアルタイムの授業を受けていた。

大学の授業は基本的に
1コマが90分

その授業は2コマ連続で行われるもので

180分拘束される。

かなりの長丁場だ。

画面の向こう側も
僕のことを常に監視できるため
サボることもできない。


僕はトイレを済ませ
飲み物を近くに用意して
準備を整え
授業開始を待っていた。


授業開始


まずはじめに
教授が皆にアナウンスする。

「えーまあ180分という
長丁場にはなるんですが
一応説明しておきますと
90分のところで
一旦10分間の休憩を入れますんで
その間に皆さんお手洗いなどを
済ませておいてください」


なるほど


よく考えてみると確かにそうか


180分連続は長すぎる


昭和の映画くらい長い


少し安心した気持ちで
教授の話を聞き、
そのあとグループワークが始まった。

グループワークは
何十人といる受講生の中から
ランダムにチームを組み
そのメンバー単位で発表をしたり
何かについて議論をするというものである。

Zoomで小部屋を作り
そこで自分のグループメンバーと初対面になる。

僕のグループは
6人組で僕以外のメンバーが皆女子だった。


画面上で自己紹介をする。


舞台よりも断然緊張した。


しばらく沈黙が続く中で
1人の女の子が話しはじめた。

「あのー、
じゃあ私から自己紹介しますね。
文学部三回生の〇〇です。
よろしくお願いします」


他5人「お願いしまーす」


自分が喋る時にちゃんと出るよう
ここでデカ目の声を出しておいた。


「じゃあ次僕行きます
法学部の髙橋壱歩です
よろしくお願いします」


必殺学年隠し


他5人「お願いしまーす」


こういうのは早めに終わらせておいた方がいい。


「えー経済学部2回生の〇〇です
お願いします」


他5人「お願いしまーす」


全員の自己紹介が終わった。

もちろん5回生など
僕以外1人もいない。

バレないよう必死に発言をし
ノートを取ったりしていると
思っていたよりもあっという間に
1コマ目が終わった。


よし、終わったー


なんとかついていけた。


僕はイヤホンマイクを外し
一息ついた。


やっと折り返しか。


時計を見る。


10分休憩なんて一瞬で終わる。


早めにトイレを済ませ
飲み物を用意しないと


休憩時間終了


再びパソコンの前に座る。


教授が話し始める

「えーじゃあね、
後半の作業を
皆さんにしてもらいたいと思うんですけど…」


画面に映るその姿を見て
僕は愕然とした。



教授が服を着替えていたのだ。



なんでーーーーー!?


何があったのこの休憩時間に!


風呂入った?


いや10分では入れんか


ほななんで着替えてんねん!


後半の授業は
僕自身の集中力の無さも相まって
全く話が入ってこなかった。


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