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お引っ越し

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

皆さんこんばんは

フリックフラックの髙橋壱歩です。


いつも僕の記事を読んでくださり
ありがとうございます。


今回は148回目にしてはじめて
まさに今日起こった出来事を
書いていきたいと思います。

だから完全に日記ですね。


どうか最後までお付き合いくださいませ




本日、
2020年11月19日
僕の京都から大阪へのお引っ越しが
完了した。


完了したと言っても
大阪の家に住みはじめて
1ヶ月以上が経過しているし
今日が引っ越しという
実感はあまりない。


急に決まった引っ越しだったため
退去日がずれ込んでしまったのだ。

今日が業者の方への
鍵や部屋自体の引き渡しの日だった。


今朝8時


大阪の家で目覚めた僕を
小さな寂しさが襲った。


今日は京都の家の退去日だ。


約4年半暮らした家

よく考えてみれば
寂しくないわけがない。


あの家がなければ今の僕はないだろう、


すぐに支度を済ませ、
電車に乗って京都へと出かけた。


部屋に着くと
新築の匂いがした。


何も残されていない
今となってはただの箱。


床に腰を下ろすとお尻が冷たい。

そうか


もうカーペットもここにはないのか。

いつ業者が来てもいいように
備え付けてあった
マンションの説明書や
緊急連絡先などをまとめる。


するとあるものを見つけた。

パンダの風船だ。

そうだ
思い出した、
これだけは残してあったんだった。

数ヶ月前、
この部屋で母に手伝ってもらいながら
荷物の整理をしていた僕は
このパンダの風船を見つけた。

パンダの風船は
1回生の頃、
今から4年ほど前に
友達からお土産か何かでもらったものだった。


後ろに
「アドベンチャーワールド」
という文字がある。


おそらくその頃、
パンダの赤ちゃんが生まれたか
何かの時期だったと思う。

キャンペーン的なのをやっていたのだろう。

それがまだ残っていたのだ。


どうしよう。

こう言っちゃ悪いが
正直これはもはやゴミである。


正確に言えばもうとっくの昔に
ゴミになっていたはずのものである。


風船なんて
数日経てば破れるものだ。


それなのに、よくここまで持ったもんだ。


友達には少し悪いが
僕はその風船を破って
ゴミ袋の中に入れようと思った。

しかしできなかった。


何か、何年も形を保ったまま
維持している部分に異常性を感じたし
割ってはいけないような
そんな割り切れない気持ちになったのだ。

退去日まで待とう。

部屋から全ての物を持ち出したのち、
これを最後に処分しよう。

それがその時の僕と母の見解だった。



そして今日、

その風船だけが取り残された部屋

部屋に着いた直後の段階で
僕はまだ風船を破れずにいた。


何でこんなに破れないんだろう、


確かに同じ部屋で
4年半も暮らしてきたわけだが
ずっと存在を認識していたわけではない。

認識していたのは最初の数日間だけ


あとはどこにあるのかすら
わからずに過ごしてきた。

そんな風船をどうして
今になって破ることができないのだろう。


しばらく考えていると

インターホンがなった。

業者の方だ。

「はーい!」

中に入ってもらい、
壁の傷などを点検してもらう。


「はい、これで終了です。
じゃあ戸締り等はこっちでしておきますので。
どうもありがとうございました。」


数分後

パンダの風船を片手に
僕は電車に乗っていた。


何をしているんだ僕は

とうとう破れなかった。

使い道も
思い出も
何もない物を


改札から改札まで

ずっと好奇の目を向けられていた。


大阪の家に着いた。


どうしよう。

僕はこの風船を
テレビの裏側においた。


        こんな感じ
          ↓
          ↓
          ↓

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つまりこれからは
僕がテレビを見ている時、
パンダもまたこちらを見ているのだ。
(深淵をのぞく時、深淵もまた
こちらをのぞいているのだ
みたいに言うな!)

引っ越しの話とは内容が
大幅にズレてしまったが

まあこんな感じで僕の引っ越しは
無事終了した。



ここまでの
一連の僕の引っ越しにご協力いただいた
何人かの皆さんに
この場を借りてお礼がしたい。

どうもありがとうございました。



以上、
僕のお引っ越しについてでした。

本当はもっと
この部屋での思い出など
たくさん書いていきたいのですが

その出来事単体で
1本記事書けるレベルのことばかりなので
気長にお待ちくださいませ。


ちなみに今までに書いた
この家に関する記事を
下にまとめておきましたので
気になったのがあれば
是非お読みくださいませ

『キャバ嬢カレー』


『お前の方が怖いわ!』


『深夜の病院にて…』



『嗚呼、出町柳』



『いらなすぎる米』



ではまた明日


今後もどんどん楽しく面白い記事書けるよう頑張ります! よければサポートお願いします😊