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〇〇 いや、〇〇さん

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皆さんこんにちは!
フリックフラックの髙橋壱歩です。


今日のnoteのタイトルは
『〇〇 いや、〇〇さん』


この文章だけ読むと
全く意味が伝わらないと思いますので
少し解説すると
ドラマや映画、舞台などに使われる
表現についてです!


まだわからないと思うので
さらに詳しく書いていきます!




最近ドラマを見ていると
あるシーンがあった。

登場人物の若い女性が、遠い昔
行方不明になった年上の幼馴染みについて
取材に訪れた雑誌の記者に話すという場面


「お兄ちゃん、いえ、大谷さんは…」


いろいろな作品で使われている
この表現だが、
種類はいくつかあると思う。

パターンをまとめてみた。



①家族関係かつ〇〇関係

ドラマなどで
家族経営の会社が出てくるのを
皆さんも見たことがないだろうか。


例えば、
父  会長
息子 社長
弟  専務

のような構成だ。

息子が会社内の会議など
正式な場で父の名前を呼ぶ時、少し熱くなってしまい

「会長!」

と呼ぶべきところを

「父さん!」

と呼んでしまい

「父さん!いや、会長!」


と言い直すパターンである。


普段の家族関係にもよるが
何十年もAと呼んでいた人が
突然Bに変わるとなると

困惑する人もいるだろう。



②結婚式のスピーチ

結婚式のシーンで
例えば友人代表のスピーチにおいて
普段は新郎のことをあだ名で呼んでいるが
会場には
新郎ならび新婦の親戚や
他の友人もいる。

誰にでもわかるよう
呼び方は本名を使うべきだ。

しかしそのような大勢が見ている場面で
話をするのは緊張するだろう。

話出しで

「えー、新郎の〇〇
いえ、田中くんは…」

のようになってしまうことはあり得る。


これが2つ目のパターンだ。

慣れが引き起こしたミスである。



③バレてはいけない関係

これは例えば
職場の上司と部下が
不倫関係にある場合など
周りにはバレてはいけないが
思わず普段2人でいる時の呼び方で
呼んでしまうというパターン

わざとである場合も多い。



いくつかのパターンを見てきた。

この他にも
まだまだたくさんあるだろう。

これらは
ドラマや映画、漫画などで
よく目にするが

非常に塩梅が難しい表現だと思う。


使い過ぎてもよくないし
わざとらしすぎてもよくない。


いつか見たテレビ番組の中で
ベテラン俳優の方が
「演技をしている演技が一番難しい」
と語っていたのを思い出した。

この表現をよりよく見せる為のポイントをいくつか
僕なりに考えてみた。

まず1つ目


回数


この表現を1つのシーンの中で
何度もやっている漫画を最近読んだ。

読んでいる間僕は思った。

さすがに何回もは間違わんやろ。

まあせめて2回かなぁ。

3回、4回はしつこいし
わざとらしすぎる。

1回で留めておくのが一番いい気がする。

但し、
Aという登場人物にとってBという存在が
ある特殊な言い方でないと、呼ぶのが不自然な場合や
見ている人にそれぞれの人物の関係性を植え付けるよう
何度も説明した方がいい場合は
複数でもいい気がする。


続いて
2つ目


相手の反応、クッション


例えば

「〇〇」

「え?〇〇?」

「あ、山田さんのことです」

みたいな感じで

その人自身で解決するのではなく
相手の反応を一旦出すことによって
よりリアルさを出すという手法だ。

1つの会話になっているのでよりナチュラルになる気がする。


そして最後に3つ目

一呼吸


これは

「〇〇」

「いや、〇〇さん」

の間に

ふと下を向いたり
逡巡することによって
裏側にある物語を
視聴者に連想させるというパターンだ。

しかしこれは
大袈裟にすることによって
よりわざとらしくなったり
演技っぽくなるという弊害もあるだろう。


以上のように
今日は創作物の表現に関して書いてきたが

なぜここまで考えてしまったのだろうか


こういうのは普通、
演出家の方や脚本家の方が考えるようなことだろう。

しかし素人の僕でも
考えるのはなかなか楽しかった。

またよく出てくる表現があれば
検討してみよう
そう思いつつ筆を置くことにする。


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