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職場環境の裏に心理

過去記事で書いた離職ゼロ維持について
私が実行してきたことを書きます

人手不足のニュースは減りませんが・・・
私の職場でも人手不足の時期がありました、その時に調べたのが
「辞める人の心理」
です
●なぜ、人は辞めるのか
●嫌になるのはどんな時か

知識は検索でたくさん身に付きます、勉強になります。

しかし、これらを知った(知識を得た)としても即座に対応できるものではありません。

頭で、文章で、動画で、言葉で 理解しても

★今の組織に対応した形に変換して
★それが浸透して
★結果として出てくるまで

時間が掛かります。
更に、現実には様々な事が起きるので、途中で振り出しに戻ったり、この件に関して(なぜ辞めるのか への深堀)そもそも時間が取れなかったりします。

私の場合は組織が小さく、私の仕事をスタッフに振る作業を進めていたので、だんだん自分の時間が取れるようになっていきました。

考える時間を取る

人が辞めることについて、深堀する時間が必要です。
他にやることがあっても、継続して考え続けることは他の作業や思考にも波及します。これは、本当に不思議な話で新たな発想が湧いてきたりします。
(不思議な話は別記事で書きます)

自己投資行動の記事でも書きましたが、要は

何もしない時間=集中して考える時間

をどれだけ作れるか、だと思っています。思いふける時間や自然を感じる時間などを利用してリラックスした状態のまま考えていると、新しい発見やアイデアが湧いてきます。

いわゆる「フロー状態」だと思います。

真正面から、なの?

「辞める人の心理」を実際の職場環境に当てはめて深堀りしていく中で、付随する環境も変えていく必要が出てきます。
「割れ窓理論」に似ています
↓↓↓リンクを参照

犯罪率を下げようと思えば、町の環境を整えてみよう

これは「心理」で、おなじことが職場でもあります

離職率を下げようと思えば、職場の環境を整えてみよう
    ↓
職場の環境を整えようと思えば・・・何をしようか

この「何をしようか、何から始めればいいか」
の部分の解決が閃きだったり、アイデアだったりします。

実際に私がやっていることは
1働き方や休み方の自由度を広くする
2不安な材料はあらかじめ共有しておく
3任せる場合は確実に任せる
4軽いミニ面談を実施して紙に書いて本人と確認する

離職の心理を真正面から解決しようとせず、次に入ってきた人(新規採用者)が感じる職場感や人の感じを、まず整えることを考えました。

つまり、職場の先輩方がどんな感じか、今どんな状況かの把握です

ここに注目したのです。
どんな言葉を交わし、雰囲気があるのか

今居る人も大切ですが、次に入って来る人の感じ方に目を向けて、今を見直すことにしました。

1~4の補足

上に書いた私がやったことについての補足で1、2、4は連動します。
働く人の不安を共有できる範囲で行いました。
具体的には
面談しながら、紙に書きながら
●家族のこと
●収入のこと
●健康のこと
●仕事のこと
一般的な内容ですが、働く人の背景を知ることができます。
例えば、休みを取る理由の一端が見えたり、気遣いできる範囲が理解できます。本人の了承の基に共有することで、シフトや休みなどの考慮が可能になります。
メモ程度の紙に書きながら、本人と文字で共有しながら話することで
「言った言わない」を防止することにもなります。

気を付けることは「あなたの言える範囲で結構です」
という尊重の部分
そして、共有できる範囲も本人と確実に確かめます。
センシティブな内容の場合は更に時間を取ったり、その部分はメモを取らないなど、相手の同意の上で進めることが重要です。

相手を尊重しながらの話は緊張もありますが、話終わった後のスッキリ感もあります。その上で働き方や休み方などが具体的になっていきます。

全員に実施

このミニ面談は新規採用者に限らず、既に働いている全員に行いました。
入社から長い方も、直近の状況を把握する機会になりましたし、「自分だけなの?」という不安もなくなります。

時間は短くすることを意識し、特に何もなければ、それはそれで良いことです。
一通り終わると、直近で気になる点をまとめます。例えば、家族の病院送迎の可能性があったり、緊急連絡を受けるために携帯を近くに置いておく必要があったり です。
この場合は、情報を共有し「携帯を気にする状況や職場を離れる可能性」を加味しながら仕事を進めることができます。

小さなこととお互いさま

上の例では携帯が鳴る不安と職場を離れる煩わしさや心情があります。
それを、理解して許可することで本人は少し穏やかになります。

日々何が起こるかわかりません

面談の時に話すことは
「いつ、何が起こるか誰も何もわからないから協力し合うしかない」
「私が逆に迷惑かけることがあるかもしれない」
この2点は伝えています。

現在ではミニ面談を行わなくても、気になることがあれば立ち話をするようになりました。その中で出てくることの解決案をできるだけ早く出すようにしています。
上の例に似ている事ですが、実際私の職場では勤務の途中で家族の通院のために一時帰宅して終わったら戻ってくる人も多くいます。
「休み」までは要らない「途中抜け、戻り」
この中抜けできる環境づくりは私にとっても大きな成果で、離職がなくなった背景なのではないかと考えています。
働く人が「離職自体を考えなくなった」ようです。

少し長くなったので今回はここまでにしておきます、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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