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やはりコロナ禍との同棲生活は終わらない。

いつか終わりは来るだろうと、心のどこかで楽観視している自分がどこかにいる。ポストコロナやアフターコロナには、終わったら新しい日常になっているというよりは、終わったら元に戻るだろう、取り敢えず今を乗り切ろうという刹那的な楽観主義者が住んでいるように見える。

しかし、残念なことに母なる大地はそれを許してくれるほど、過保護な存在ではないようだ。

獅子は我が子を千尋の谷に落とす

免疫を維持できるの人は17%

私たちが、かなり頻繁に再感染する可能性があるということが分かった。

ミュンヘンのシュヴァービング感染症クリニックの主任医師クレメンス・ヴェントナー氏らは、「9人に安全性の高い検査室でしか実施できない血液検査を行ったところ、そのうちの4人の抗体の量が減少しているのが確認できた」と述べた。
ヴェントナー氏によると、この検査結果は、将来的に再感染する恐れがあることを示唆している。しかし、同氏はこれがワクチン接種キャンペーンに与える影響についてはまだ十分に検討されていないと指摘している。
[引用:Sputnik 日本]

また、英ガーディアン紙によると、英キングス・カレッジ・ロンドンの研究者らも同じ結論に至ったと述べている。

90人を超える患者と医療従事者の免疫応答を分析し、ウイルスを破壊できる抗体のレベルが症状の発症後約3週間でピークに達したことを発見したが、その後、迅速に減退していった。
[引用:the guardian]
研究者らによると、感染者の60%が新型コロナウイルスに対して強い免疫を獲得したものの、その3ヶ月後に同程度の免疫を維持していたのは17%だけ。多くの場合、抗体量は23分の1に減少し、人によっては全く検出されなかった。
[引用:Sputnik 日本]

ただ再感染の場合、免疫記憶を保持しているため、個人単位ではそれほど深刻にはならないと予想されている。しかし、問題なのは再感染者から他の人に感染することである。スウェーデンなどは集団免疫戦略という、感染させて抗体を持つ人を増やすことで2次感染防ぐ戦略を展開しているため、今後の動向が注目される。

また、最終的には、抗体が脆弱な人々のために、毎年の追加免疫の摂取を必要とするかもしれない。これは、毎年のインフルエンザ予防接種とともに提供される可能性があるとも述べている。

つまりは、感染したけど治った!抗体出来たからもう安心だ!出かけても大丈夫!とはならない可能性があるということだ。
ワクチンができれば元の日常に戻れると思うのは時期尚早だろう。
(まるでゾンビアタックされているようだ...。)

そう、ワクチンが完成したからといって安心が返却されるわけではない。

変異するウイルス

コロナウイルスは、自らの遺伝子を組み換えることができる特異なウイルスである。

新型コロナウイルスは細胞分裂のたびに少しづつ遺伝子に変異が起こる。遺伝子変異を調べることにより、世界中のウイルスのファミリーヒストリーを推測することが出来る。本論文では世界各地から報告された253名由来のウイルス遺伝子解析の結果を比較した。ほとんどのウイルスの遺伝子は少しずつ違いがあるが、A、B、Cの3型に大別すること出来た。
[引用:山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信]

ワクチンを作っても遺伝子変異で無効になる可能性があるともコメントしている。

また、現在世界に蔓延している新型コロナウイルスは、最初に武漢に現れた新型コロナウイルスが変異した「D614G変異」であり、感染力が強まっている可能性があるという指摘がある。様々な考察が発表されているが、D614G変異とウイルスの感染力や伝播性強化との因果関係の根拠がないとして、より大規模な疫学研究や臨床研究を求める指摘もある。

現状、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)については未だに不明慮な部分が多く情報が錯綜している。しかし、スパイクタンパク質などの主要な部位で突然変異が発生した場合、ワクチン開発が影響を受ける可能性があるということは、ワクチンによってパンデミックが必ず収束すると言える状況ではなくなったということである。

そして人の行動半径が広がれば、必然とウイルスとの遭遇確率は高くなることも留意しなければならない。
2002年:SARSコロナウイルス(SARS-CoV)
2012年:MERSコロナウイルス(MERS-CoV)
2019年:SARSコロナウイルス2(SARS-CoV2)

21世紀のホモサピエンスは、定期的に新たなコロナウイルスと未知との遭遇をしている。詰まる所、今後も新しい出会いが待っているかもしれないということだ。

余談:短期決戦をしたがる日本の中小企業

まるで短期決戦からの講和を目指して突入していった大東亜戦争のようだ。(泥沼の長期戦フラグ)

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新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに広がったテレワーク、感染防止のために導入したものの既に取りやめた企業が26.8%にのぼっている。調査会社「東京商工リサーチ」のアンケート調査でわかった。調査は6月29日~7月8日、全国の企業にネットアンケートを行なった(有効回答1万4602社)。

[引用:HuffPost Japan]

企業のために死んでくれと言わんばかりの暴挙。

中小は資本無いのは分かる、業種や分野でもできるできないがあるのも分かるが、これはさすが悲惨としか言えない。無いなら無いなりに頭を使えと大学で教育を受けなかったのだろうか?最近のキーワードである、持続可能性とは程遠い惨状である。長期で対応していこうというより、早く抜け出したい、早く助かりたいが先行した短絡的な思考のもとに生まれた、バンドエイドを貼るだけの応急処置。いやバンドエイドを貼ることすらできない企業がある時点でお悔やみ申し上げる。私の開いた口が塞がらないと同時に、バンドエイドを貼ることすらできない企業は開いた傷口が塞がらないようだ。

私のガス抜きが済んだところで、本題に戻ろうと思う。もしかしたら長期化するコロナ禍や今後待ち受けているかもしれない未知との遭遇に対して、企業はコンティンジェンシープランを見直し、長期的な目線で頑張ってもらいたい。(DXにおいてテレワークが全てではないし、業種・部門別のデータないと実体は分からない)

下のマガジンにバンドエイドの貼り方も載せているので、興味ある方覗いてみてください。(宣伝したかっただけかよ...)

新型コロナの影響でデジタルトランスフォーメーションは急速進展するだろうとか一言われているが、残念ながら、日本においてはデジタルトランスフォーメーションやイノベーションが普及するにはまだ時間が掛かるらしい。

最後に

地球温暖化により、北極圏の凍土が溶けて閉じ込められていた細菌の出現の可能性やウイルスを媒介する蚊の生息地域の拡大、行動半径が広がり未知との遭遇の恐れなどなど、今後もウイルスとの禍災が示唆されている。当面のホモサピエンス史ではウイルスとの同棲生活が大部になりそうだ。できればご勘弁願いたい。それでは、失意のままお別れです。
Goodby, See you next time!


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