シェア
田中一平(日本史講師)
2024年8月20日 13:14
答案例源実朝は源頼朝と北条政子の間に生まれ、兄で2代将軍の源頼家が北条時政らによって廃された後、鎌倉幕府の3代将軍に擁立された。その後、時政の子である北条義時が有力御家人の和田義盛を滅ぼし、政所と侍所の長官を兼ね、執権としての地位を確立する中、成人した実朝は後鳥羽上皇に接近しつつ、将軍権力の強化に努めたが、頼家の子の公暁により、暗殺された。文化面では、後鳥羽上皇の影響で和歌に励み、万葉調の歌を多
2023年2月12日 23:14
答案例 空海は主に弘仁・貞観文化期に活躍した密教僧である。讃岐国出身の空海は大学などに学び、『三教指帰』の中で、儒教・仏教・道教における仏教の優位を論じた。遣唐使で留学して密教を学んで帰国し、紀伊の高野山に金剛峰寺を建てたほか、嵯峨天皇から平安京に教王護国寺を賜り、真言宗を広め、加持祈祷により現世利益を願う貴族の欲求にこたえた。文化面では、漢詩文に優れ、漢詩文集の『性霊集』や評論の『文鏡秘府論』