2024年学習院大学文学部日本史論述答案

答案例
源実朝は源頼朝と北条政子の間に生まれ、兄で2代将軍の源頼家が北条時政らによって廃された後、鎌倉幕府の3代将軍に擁立された。その後、時政の子である北条義時が有力御家人の和田義盛を滅ぼし、政所と侍所の長官を兼ね、執権としての地位を確立する中、成人した実朝は後鳥羽上皇に接近しつつ、将軍権力の強化に努めたが、頼家の子の公暁により、暗殺された。文化面では、後鳥羽上皇の影響で和歌に励み、万葉調の歌を多く詠み、『金槐和歌集』を残した。(212字)

設問要求…源実朝について説明する。
頻出の人物説明問題。まずはどのような人物かを説明したうえで、いくつかの側面に分けて説明すればよい。今回は政治面と文化面で言及すればよいだろう。
ポイント…幕府の3代将軍である
    …北条時政によって擁立された
    …執権の力が強まる中、将軍権力の強化を目指した
    …公暁に暗殺された
    …後鳥羽上皇に接近
    …歌人として優れ、金槐和歌集を残した

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