負けに不思議の負け無し
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負け無し」
これは江戸時代の言葉ですが、近年ではプロ野球監督だった故野村克也氏がよく言っていた言葉として有名です。
我々は空手の世界を生きていますが、体重差や劣勢を跳ね返して勝利を収める選手を何人観たかわかりません。
サッカーやアイスホッケーの試合でもそうですが、退場者を出して不利なはずのチームがかえって固く団結し、勝ってしまうことは本当によくあります。
「勝負は下駄を脱ぐまで判らない」という言葉は正にその通り。
勝負というモノは勝った後、家に帰って下駄を脱ぐまでが一連の勝負であり、帰り道で事故にあったりする者は勝負に勝ったうちにはいらないのだという、キツイ戒めの言葉が日本には古来からあるのです。
なんだかよくわからないが、不思議とツイていて、あれよあれよと言う間に勝つことも確かにあります。
なにか神懸かり的な、空手の神が乗り移ったかのような幸運が。
しかし、負けるときには必ず負けるだけの理由というものがあるのです。
会場の大歓声に呑まれてしまった。
相手の体格にビビるあまりに引き分け狙いの覇気の無い試合をした。
鍛練不足。
勝とうとする意志が相手に伝わらなかった。
勝利を放棄する気分が勝った.....................。
たとえプロでも負けるときにはこんな気分に襲われてしまうものではないでしょうか。
人間というものは弱い。
その弱さと闘うことが勝負の世界なのです。
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