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婚活って結局なんなの?(就活との共通点と相違点)

今回のシン・時事恋愛(2010年〜11年に連載していたオトナ女性のための恋愛コラムの再掲)は、「婚活の最終結論」がテーマです。

さすがに10年前の記事なので、古びている点もありますが、そこはご容赦ください。

▽次回寺子屋は6月12日(土)開催▽

流行語になってはや数年。いまだ誤解の多い「婚活」の正体について、徹底解剖します!

 みなさん、こんにちは! 働き女子の“恋愛水準"を飛躍的に高める「時事恋愛」、今回のテーマは「婚活」です。
 
 最近いわゆる「婚活疲れ」を理由に、恋と仕事のキャリアカフェにいらっしゃる方が増えています。
 
 もう何年も婚活をしているけれど、くたびれてしまった。
 魅力的でない人ばかり紹介されて、自分も世間的にはこのレベルなのかと思うと、心底傷つく。
 妥協しなくちゃとは思うのだけれど、なかなか踏ん切りがつかない・・・。
 
 「婚活」という言葉が流行してはや数年が経ちますが、まだまだ誤解されている部分が多いように感じています。そしてその誤解がこうした「婚活疲れ」を引き起こしているような気がしてなりません。今回はそのあたりを改めて総括しつつ、正しい婚活のあり方を模索してみたいと思います。
 
◆婚活につきものの「誤解」

 
 そもそも「婚活」とは、結婚に向けて自らアクションを起こすということ。黙って待っていても結婚はできない現代において、積極的に動くという考え方自体はとてもいいこと。ですが問題はその手法・やり方です。
 
 婚活というと、「結婚情報サービスや出会い系のサイトに入会して、がむしゃらに結婚を目指すこと」を思い浮かべる人が多いようですが、なにもそれだけが婚活ではありません。婚活のアプローチはひとつではないのです。

 婚活を純粋に結婚のため、生活のため、と割り切れることができる女子であれば、そうした「作業」のようなアプローチもいいでしょう。専門のサービスに入会し、条件を設定し、ただひたすらにお見合いを重ねていく。そういう婚活ももちろんありです。
 
 ですが、あくまで信頼できるパートナーとの絆や、価値観の合う異性との楽しい語らい、そういった「恋愛」ありきの結婚をしたいのであれば、こうしたシステマチックなアプローチでは、無理が生じます。こうしたサービスは年齢などのスペックが重視される傾向にあるので、そのことで疲弊していく女子は少なくありません。
  
 義務感に駆られて取り組む婚活、渋々イヤイヤやっている状態、「とにかく結婚しなくちゃ」とせっぱ詰まった状態では、満足のいく結果は出ないはず。もしあなたが、「恋愛・結婚」をしたいのであれば、文字通り、婚活の前に恋活をしなくてはいけないのです。
 
 ◆究極の恋活とは?
 
 これはいままでたびたびお伝えしてきたことですが、究極の恋活とは、毎日を楽しく笑顔で過ごすことです!
 
 日々の生活に幸せを感じること。仕事やプライベートを充実させ、家族や友人からの愛情をしっかりうけとめて「うれしいなあ」「幸せだなあ」という気持ちに浸ること。
 
 多少のピンチにも動じずいつもへらへらニコニコと笑っている。人生の厳しさをかみしめ、愚痴を言いたくなるところをぐっとこらえ、「よっこらしょ」と自分の足で立とうとする。そんな幸せオーラは、漏れなくオールマイティに男性を引きつけます。寒い冬の日に焚き火をしていると「ちょっとあたらせて」と人が寄ってきますよね。あのイメージです。
 
 ですから、もし「彼氏が欲しい」「結婚したい」と思うならそれ抜きでも幸せになることが先決。「別にまあ、自分だけでも十分幸せだけど、ついでにあなたも幸せにしてあげてもいいよ」という、力みのないポジティブオーラを放つことがパートナーを得るための近道です。
 
 ◆幸せな毎日に少し出会い要素を振りかける
 
 そのうえで、日常に少しだけ出会い要素を振りかけましょう。
 
 友達に「彼氏欲しい!」とアピールしてみたり、新しい習い事を始めてみたり、普段行かないようなお店にご飯を食べに行ったり(生まれて初めて「行きつけの飲み屋」というものを持ってみたら、そこで彼氏ができたという人もいます)。
 
 自分がリラックスできる場で楽しく生活すること、そのうえで少しずつ人と交流すること。それが最も楽しい、結果として成功しやすい婚活なのです。気の長い話と思うかもしれませんが、結局はこれは一番です。
  
 ですから、さきほどお話しした結婚サービスも、条件に合った人とお見合いを重ねるのが楽しくてしかたないという人にとっては、そのやり方が向いています。同様に、合コンを趣味のように楽しめている人は、合コンがベスト婚活。
 
 いかがでしょう? なんとなくイメージできましたか?
 
 あなたはいま「結婚に向けてなんにも私、努力してないや・・・」「もっと、積極的に婚活しなきゃ・・・」と、自分を責めてしまっている状態かもしれませんね。
 
 ですが、そんな必要はありません。毎日楽しく笑顔で暮らすこと、それだけで立派な婚活になっています。胸を張りましょう!
 
 向いてない婚活は、疲れるし心がとげとげするし、いいことがありません。あなたはあなたスタイルの婚活をしましょう!
 
 ◆妥協なんてしなくていい

 最後に、もしあなたが結婚を焦るような気持ちがあるなら、その意識も変える必要がありそうです。
 
 現在、みなさんのような素敵な働き女子に見合うだけのナイスな男子は、圧倒的に世の中に不足しています(それはなにも経済力だけの話ではなく、コミュニケーション能力や見た目など、トータルでの話です)。ハッキリ言って、この10年で日本の女子は男子に比べてちょっと素敵になりすぎたのです。
 
 それはもはやどうしようもない自明の理。それをどれだけ嘆こうとも「なんで太陽は東から昇るの!?」と愚痴るようなものです。
 
 いっぽうで、やみくもに「現実を見て妥協しろ」という人もいますが、妥協してまで結婚したくない、というのも本音なはず。妥協したくなければ妥協なんてしなくていいです。
 
 毎日を楽しく過ごし、そのうえで出会いの可能性を少し高めてみる。素敵な相手が見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。その場合でも、十分楽しい。そうやってなんとか生きていくしかありません。
 
 独身=さみしい人。そう思い込んでしまう人から、どんどん心が冷え込み本当にさみしい人になってしまいます。
 
 みなさんの健闘と幸せを心から祈っています!!

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