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「ここからは引き算です」ーおとなの魅力は”何をそぎ落とすか”で決まる。

今回のシン・時事恋愛(2010年〜11年に連載していたオトナ女性のための恋愛コラムの再掲)は、「引き算」がテーマです。

▽次回寺子屋は5月16日(日)開催▽

あれもこれもと、モテ要素を詰め込むのではなく、要らないものは「捨てる」勇気こそがあなたのブランドを作ります!


 みなさん、こんにちは! 働き女子の“恋愛加減乗除"をひもとく「時事恋愛」、今回のテーマは「引き算」です。
 
 ある時、懇意にしているガラス作家が「恋と仕事のキャリアカフェ」を訪れて、こんなことを言っていました。
 
 「ガラス細工教室に来る生徒さんは、ひとつの作品にいろんな要素を詰め込もうとし過ぎる。『あのデザインもこの色合いもかわいい、このモチーフも加えたいし全体としてはこんな印象にもしたい・・・』 そうなるとなかなか作品は完成に向かわないし、ああでもないこうでもないと、パーツをこねくり回すことになる」とのこと。
 
 そんな袋小路に入り込んでしまった生徒さんには、「ここからは引き算!」とアドバイスするそうで、「アートの世界では、ある工程から先は『どの要素をそぎ落すか』という決断が、全体として洗練された作品になるかどうかを決めるんです」と語ってくれました。
 
 いかがでしょう?
 
 「ここから先は引き算!」。この言葉は、女性が自分の魅力を磨き上げていく際にも参考になります。
 
 というのも、いまやモテるための情報やテクニックは世の中に氾濫していて、いくらでも手に入ります。
 
 また、さまざまなキャラを用意しておいて、状況に応じて演じ分けるなんてことも、みなさんであれば普通にできているはず。
 
 ですが、そうやってモテ要素を詰め込み、そこそこ楽しく、そこそこちやほやされる状態を続けても、「これ!」という爆発的な恋につながらないことを、みなさんもうすうす気づき始めているのではないでしょうか?
 
 男子たちとしても同様で、会う女性、会う女性にどこか既視感を感じ「なんだかどの子も同じだなぁ」とウンザリ気味。
 
 ですから、ある程度まで出会いや恋愛をたしなんだら、そこからは「引き算」です!
 
 ・自分の中に、家庭的な面もなくはないけど、いちいち出さなくてもいいや。
 ・前に一回、このキャラでモテたことあるなぁ。でも、疲れちゃうからそろそろやめよう。
 ・こういうルックスの男性には正直惹かれるけど、どうせ価値観が合わないからやめておこうっと。

 ・・・こうして引き算を重ね要素をそぎ落としておくことで、自分のスタイルができあがっていきます。
 
 ちなみに、そうやって完成度を高めた作品(=あなた)は、残念ながら、というか当然ながら万人ウケはしません。
 
 最初のうちはうまく結果が出なくて、友達から「前の感じの方がよかったんじゃない?」と言われることもあるでしょう。
 
 それでも「そこそこモテるけど結局イマイチ」という無限ループを繰り返さないためには、変わる勇気を持つことが大事。
 
 そのためにはどうか、これ以上何かを足して「too much」な女性になるのではなく、むしろ要らないものをそぎ落として、シンプル軽やか女子になって欲しいと願う次第です。
  
 みなさんの健闘と幸せを祈っています!

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