私のメガネは『金子眼鏡』～サングラスon メガネを経て～
私はすこぶる目が悪い。
視力で言うと0.1もなく、確か0.03とか。とにかく目が悪い。
小学校高学年から視力低下が始まり、中学生の頃から外ではコンタクトレンズを装着し、家の中ではメガネ。そんな生活を20年以上送っていた。
最近の私は、コンタクトの日とメガネの日が半々くらい。外出時もメガネを使用するようになった。そのメガネは『金子眼鏡』で購入したものである。
御存知の方も多いかと思うが一応HPをはっておく。福井県鯖江市で眼鏡卸商として創業した眼鏡メーカーだ。私はこの『金子眼鏡』のメガネを気に入ってかけている。
しかしながら今日は、こんな素敵メガネを使ってますよ、みたいな話をしたい訳ではない。この『金子眼鏡』を購入するに至った、きっかけの話をしたいと思う。
それは、今小学2年生の娘が確か2歳くらいで私は下の息子を妊娠中だった頃の話。
ある日保育園から帰ってきた娘の目が充血していた。
「あれ？」と思った私は、眼科へ連れていった。診断はすぐくだり、『アデノウイルス』とのこと。「そういえば保育園で何人かアデノウイルスの子が出たって言うてたな」なんて思いながら、「早く治れば良いね」と娘に話していた。目薬を処方されたので、さしてあげてその日は寝た。
次の日保育園はお休みにしたのだが、娘の充血はもう取れてきている。さすがの回復力、若いって素晴らしいなんて思っていた。その日の夕方にはもう娘の目は普通に戻っていた。
一安心したのも束の間。今度は私の目が充血し始めた。
「げげ、うつってしまったかな」と眼科へ行くと私もアデノウイルスと診断された。充血がひどい。そして異物感がすごい。ウイルス性の結膜炎ということらしい。一応妊娠しているということで弱めの目薬を処方してくれた。しかし、目薬をさしても全然よくならない。早くどうにかして欲しくて、さらに強めの薬を求め他の眼科にも行った。
当然コンタクトは使用禁止。家用のどうでも良いメガネしか持ってなかった私は、目を真っ赤にしてレンズ分厚めのメガネをして出社した。
みんな「え？どしたん？」と聞いてくる。事情を説明すると「可哀想。そして、うつるんちゃうん(笑)」と冗談まじりで距離を取られる。ひどい。けど仕方ない。メガネも度がゆるめだし、分厚いから目が小さく見えるし、本調子が出ない。悲しい。しかも妊婦。
うつらないように注意しながら出社する日々。1週間以上が経って、ようやく充血がましになってきたかな、コンタクトつけれるかな……と思い始めた時、今度はやたら目がしょぼしょぼし始めた。目を開けてられない。あまりに目が開かないので、その日は会社を休んだ。そして、眼科へ行こうとした。
しかし、太陽光が眩しくて目を開けてられない。
車を運転して行きたいのにどうしよう……（夫も会社で頼れる人はいない）と悩んだ結果、メガネの上に家にあった適当なサングラスをかけた。
サングラスon メガネ。
2つともそれ用のものではないので、かけるというより乗せる。メガネの上にサングラスを乗せて、かろうじで重なる部分からの視力で運転する妊婦。
何の罰ゲームやねん、とつぶやいた。眼科に行った結果、結膜炎から角膜炎になっている、とのこと。黒目に白い濁りまで出てきているらしい。
なんてこったい。本気で恐ろしいアデノウイルス。そして、まだコンタクトはつけられない。妊婦で2歳の娘を抱えて毎日仕事まで頑張ってるのに。神様は無常である。目が思うように機能しない日々。どんどん怒りのボルテージが上がってきた。なんやねん、これ。いつまで続くねん。どうなってんねん。
あーーーもう！！！
こうなったら良いとこのオシャレ眼鏡を買ってやる！！！！
……という経緯で私は『金子眼鏡』に飛び込んだのだ。
コンタクトをつけていない状態での試着は、それが良いのか悪いのか最早全然見えない。（もう人にうつる時期は過ぎていた）いくつか適当に良さげなものをかけてみて、店員さんの反応が良いものを勢いで購入した。（結果、予算の3倍くらいだった）
それからかれこれ、5年経つ。気分によってコンタクトとメガネを使い分ける生活は悪くない。何より目にも良いと思う。そして1DAYコンタクトの消費量はかなり減ったので節約にもなっている。
アデノウイルスは恐ろしいウイルスだったが、そのおかけでメガネを楽しむ生活になっているので結果オーライということにしておく。
メガネをかけると印象が変わるし、気分も変わる。メガネもファッションの一部なのだ。（どの口が。すみません、言ってみたかっただけです）
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