マガジンのカバー画像

単に日記、綴りごと

20
運営しているクリエイター

記事一覧

気色悪さの痕跡

二十代半ばに一人暮らしを始めた頃、日記帳を買って付け始めたことがあった。 が、三日続けて…

6

神さまの計らいによる

寿司屋と焼き肉屋さんは、金額の予測がつかない。 自分で支払うことがあまりないのもあって、…

10

残暑ブルーのピリオド

いつになく炎天下を歩き回った今年の夏。 靖国さんに北の丸公園、ご近所を一回りと、10分、…

9

車とおじさんと夏休み、そして脱皮

事務所の前で、ラジオ体操のごとく伸びをしては腕を広げ、深呼吸を繰り返ししていたら、車がす…

8

地上の景色

父が逝って、20日ほど経った頃。 出張の帰りに少しだけ車を止めて、 日本海の浜辺で一息、休憩…

10

自分の点数

自分に点数をつけると何点だろう? ふとくだらないことを思った。 くだらないことというのは…

8

祭りの前

夕方6時を過ぎる頃、 夏の微かな風に太鼓の音が混じっているのに気づく。 耳を澄ますと、笛の音も混じっている。 お囃子だ。 夏祭りに向けて、お囃子の練習の音が流れてくる。 毎日聞き入っているわけではないが、 夜の空気を伝って響く太鼓の音は、 日に日に、力強さが宿ってきている。 そんなふうに聞こえて、散歩がてら音を辿って行ってみることにした。 練習場は役場の前にある広場。 やってる、やってる。 前列で太鼓を叩く子どもたち。 練習の順番待ちで後ろに控える子どもたち。 集団太

上を向いて歩いていこう

閉業間際のスーパーに入ると、店内に『上を向いて歩こう』が流れていた。  上を向いて歩こう…

唯一そのとき

小学校の遠足で、陽の当たる石畳を、列を成して延々と歩いた記憶がある。 陽の光がやわらかく…

芸人願望

ここだけの話、 わたくし、こう見えても、 どうにも見えてないでしょうが、 密かに芸人願望が…

もう一人の自分

一人暮らしを始めたのは、地下鉄東西線が通る行徳という所だった。 東京からだと、ディズニー…

そよぐ

夏の名残でノースリーブで過ごしているのに、景色は徐々に秋めいて。 キャンプ場の近くで、風…

自然の中の何か

友人とランチをしたあと、日向ぼっこに恰好の川っぺりの場所へ。 自然と親しむ間もなく夏が過…

ジンクスをつくる

ある日、ディーゼルが通過していくところに遭遇したときに、 一緒にいた友人が言った。 「ディーゼルを見た日はラッキーなんだよ。」 「へぇ、……そうなの?」 「そう決めたの。」 ハッとした。 あ、そう、決めたんだ。 決めていいんだ。 💡 ジンクスはつくっていい。 💡 自分でつくれば、いい。 その日以降、ディーゼルが通過していくのに遭遇すると、 「おォ、ディーゼル! やった!」 みたいな、ラッキー調の反応をするようになって、 パッと波動が変わるのが分かる。 ディーゼルが通