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地元民が考える、城崎温泉の楽しみ方【旅行プラン】

(アイキャッチは、冬の御所の湯。雪が屋根に積もっている。)

城崎温泉、すごくいいところだと思う。

- 明治にタイムスリップしたんじゃないかと思わされる景観
- それぞれ特徴のある、素晴らしい7つの温泉
- 但馬牛やカニをはじめとした、おいしい食事

地元を離れて気づく、相対化して気づく、本当に素晴らしいところだと思う。

今回は、一度地元を離れた自分が改めて城崎温泉を見たときに思う、城崎温泉の楽しみ方を書いてみたい。

いろんな楽しみ方があってもちろん良いと思うが、今回はゆっくり、ダラダラ、リラックス、Chillあたりのキーワードを軸とした、楽しみ方を書いていきたい。

例えばこんなものが含まれる。

- 浴衣を着て、下駄を履いて、からからと音を立てながら歩く
- ゆったりとした温泉の入り方
- 町並みや景色の楽しみ方

こんなものは含まれない。

- 効率的な7湯スタンプラリーのやり方
- 割引クーポン取得のコツ

この記事を見ればそのまま楽しめるように、構成はプラン形式で書いていく。何時から何時はこれ、という形がわかりやすいかなと思ったので。

想定するシーンは、最も多いと思われる一泊二日。だいたいお昼に城崎に着いて、翌日のお昼に帰るプランを想定する。

もし城崎に遊びに来ることがあれば、ぜひ参考にしてみて欲しい。

全体スケジュール

全体像が見えたほうが理解しやすいと思うので、先に全体のスケジュールを書いておく。これ以降で、各時間に応じて説明していく。

~12:00:到着
12:00~12:30:旅館へ移動
12:30~13:30:お昼ごはん
13:30~14:00:お散歩
14:00~15:00:さとの湯
15:00~18:00:旅館でくつろぐ
18:00~19:00:夜ご飯
19:00~20:00:旅館のお風呂
20:00~22:00:射的などする
22:00~:旅館でゆっくりする
07:00~09:00:朝ごはん&御所の湯
09:00~11:00:お買い物
12:00~:帰路に着く

~12:00:到着

城崎着!長旅お疲れさまです。今回は電車で城崎温泉に到着したところからスタート。

旅館に泊まる場合は、旅館が用意した小型バスに駅前から乗れるはずなので、それに乗って旅館に移動する。

駅からすぐ近くにさとの湯という温泉があるが、13時からなのでまだ開店していないと思う。

12:00~12:30:旅館へ移動

旅館についたら、多くの旅館で浴衣の貸出を行っていると思う。

ここでまずは浴衣を借り、下駄を履こう。

下駄を履いて歩くと、「カランカラン」と音がする。個人的にはすごく好きな音で、癒やされる。

この下駄を履いて歩くことをそぞろ歩きといって、これをやるだけでも城崎を楽しんではるな、という感じがする。

また、旅館によっては1日湯巡りパスポートを貰えると思う。1日1,300円で、入り放題になるパスだ。これももらった場合は忘れずに持ち歩こう。

12:30~13:30:お昼ごはん

旅館か適当なところでご飯を食べよう。

正直地元の民はグルメに弱いので、好きなものを食べると良いと思う。。。

城崎温泉は日本海に近く、海鮮が美味しいので、食べるなら海鮮をおすすめしておく。冬はカニが有名。

http://www.okesyo.com/02kaichu/01.html

13:30~14:00:お散歩

ご飯を食べたら、下駄をカランカランといわせながらお散歩をしよう。

だいたいこの赤で囲ってあるエリアがいい感じなので、このエリアをまずは一周するつもりで歩くと良いと思う。

一応車も走るので、轢かれないように気をつけて。。。

だいたい端から端までで、20~30分くらいだと思う。

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14:00~15:00:さとの湯

城崎温泉は7つの温泉で有名だが、ぜひ、1つ目の温泉はさとの湯に入って欲しい。

理由は2つ有る。

1. 比較的、お昼〜夕方帯は混まない
2. さとの湯は21時で閉まるので、気づいたら閉店になっている可能性がある

今回のコンセプトはゆったりすることなので、今の状況下もありできるだけ密を避けたい。

また、ほとんどの温泉は23時までやっているのに、さとの湯は21時で閉まってしまう。これ注意。

しかし、さとの湯はモダンな感じで一番先に入るにはベストだと思う。温泉は2階建てで広く、サウナもあり、かつ露天風呂もある。

ぜひ露天風呂の2階から、円山川をぼけっと眺めてみて欲しい。円山川は非常に穏やかで、山々と相まって、非常にゆったりとした時間を演出してくれていると思う。

以下のサイトから、各温泉の混み具合や、温泉の様子が見られるのでぜひチェックしてみて欲しい。

温泉地だがデジタル化が進んでいて、最近のホテルのように大浴場の混み具合なども可視化されている。

15:00~18:00:旅館でくつろぐ

早速お風呂に入った後は、泊まる旅館でダラダラしよう。

一人なら、本を読もう。誰かといるなら、談笑しよう。

文豪、志賀直哉の気分を味わおう。大切な人と、語り合おう。

御存知かもしれないが、志賀直哉の著作、「城の崎にて」はこの城崎で書かれている。

島崎藤村や司馬遼太郎も、この地を愛したらしい。

出歩きたい!という気持ちをぐっとこらえて、敢えてダラダラしてみて欲しい。ダラダラすれば、あなたも文学者の気分になれるかもしれない。

なぜこんなに移動させようとしないかというと、城崎温泉はそんなに広くない。一泊二日で考えると、2日目にやることない!となってしまう。

動き回る時間を敢えてここでセーブすることで、今日の夜と明日の朝、よりよい体験をして欲しいという意図からである。

どうしても温泉に入る気持ちを抑えられないというそこのあなたは、温泉に入りにいこう。特に1日湯巡りパスポートがあると、入らないと損という気持ちになってしまうと思う。

さくっと入るなら、地蔵湯、柳湯、一の湯あたりがおすすめ。

18:00~19:00:夜ご飯

旅館やお店のご飯を楽しもう。

城崎温泉は但馬牛でも有名なので、お昼はお魚なら、夜はお肉もありかもしれない。

グルメはうといので、良いお店を探してみて欲しい。

19:00~20:00:旅館のお風呂

7つの温泉に入るのではなく、ぜひ旅館のお風呂を楽しんでみて欲しい。

泊まる旅館によっては、旅館用のお風呂が用意されているはずだ。グレードの高いところなら、部屋専用の温泉もあるはず。

いや、旅館のお風呂って微妙でしょ。せっかく7つも温泉あるのに。

と思ったそこのあなた、実はそんなこともない。

城崎温泉は、循環配湯システムを導入しており、多くの旅館と7つの温泉で、同じお湯を使用している。

これは豊岡市役所城崎温泉課、つまり公式に記載がある。

良く言えば貴重な資源を無駄なく使用できるシステムであり、悪く言えば使いまわしている。

そのため、旅館だからお水の質が悪い、みたいなことはまったくない。むしろ7湯と同じである。

そのため、もし旅館の温泉が空いているならば、ぜひこちらを選んでみて欲しい。場所と時間に依るとは思うが、ゆっくりした時間を過ごせる可能性がある。

7湯に関しては、観光客だけでなく、夜は地元の人も含め利用するので、混み合う可能性が高い。選択肢の一つとして、真面目にありだと思う。

20:00~22:00:射的などする

お風呂からあがったら、昔懐かしく遊ぼう。

遊技場で射的をしたり、アイスクリームを食べたり、町並みを楽しんだりしよう。

いつもその様子を見ていると、楽しそうだなあと思ったりする。

ちなみに、城崎の夜は結構早い。18時には閉まるお店が結構ある。

そのため、この夜の時間は下記画像内赤枠のエリア内で過ごすのをおすすめする。駅前エリアはほとんどなにもない。

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だいたい、一の湯という温泉から御所の湯という温泉の付近あたりまでが、夜はいい感じ。

仮に一の湯からスタートしたとすると、こんな町並み。ガス灯っぽい明かりが、何となく明治っぽいなあと思わされる。

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そしてぜひ、この明かりに隠れて、木屋町小路という散歩道がひじょ〜〜〜〜〜〜〜におすすめなのでぜひ訪れて欲しい。すぐそこ、この通りの裏道なので、川沿いに向かって歩けば一瞬でたどり着ける。

桜の木がライトアップされ、葉の蒼が大谷川のなだらかな水面に映る。

すごく素敵な風景なので、ぜひ味わってみて欲しい。

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22:00~:旅館でゆっくりする

和やかに楽しんだら、もう寝よう。

夜遅くまではっちゃけるより、明日に備えよう。

明治から昭和の文豪たちはきっと、もうとっくに寝ている。

おやすみなさい。

07:00~09:00:朝ごはん&御所の湯

日の光で起きたら、朝ごはんを済ませ温泉に入ろう。

ここでおすすめしたいのは、庭園露天風呂がついている御所の湯である。

御所の湯は、2020年11月にリニューアルがなされ、本当に素晴らしい温泉に生まれ変わった。(もちろん昔もよかったのだけれど)

この温泉の最も素敵なところは、温泉と自然が完全に調和していることだ。

普通、温泉から景色(自然)が見られるといっても、例えばガラス張りになっていたり、その地までの距離が遠いのが普通だ。これはメンテナンスの面や物理的制約の面から、致し方ないと思う。

しかし、この御所の湯は違う。本当にすぐそこに山(庭)があり、なんなら葉っぱが温泉に落ちてきてしまうほどだ。

リニューアルしてから、帰省の度に必ず訪れている。そしていつも、顔見知りの方におかえりと言ってもらう、これが僕の幸せの1つである。

一つ、御所の湯に入っていたときのエピソードを紹介したい。

御所の湯に入り、庭園を眺めていると、ヒグラシが鳴いている。夏の終り、秋の訪れを思わせる、どこか哀愁を感じる。
そんな音を聞きながら、庭を眺め、思考がまとまらないまま、結論が出ないままに、自分の人生について考えたりする。
2年休学した意思決定は正しかったのか。端から見れば、良いルートを選べたのかもしれないが、結果それも、そういうルートになったから「良かった」を自信を持って言えるのだろう。他人にこれまで勧めてきたが、もしそうであるならば他人に強く勧めるものでもないのかもしれない。
そしてその2年の価値は、今の同期の生む社会人としての価値を上回ることが、個人の単位で出来たのか。彼らの3年目と、自分の1年目を比較して、30歳を見据えて線を引いたときに、結果として彼らを上回るような社会的価値を生めるのか。それだけの加速をかけられるための、2年間にすることは出来たか。
論点も特に整理せず、結論も出そうとせず、紙にも書き出さず、ぼけっとこんなことを考えて、ふと空を見上げると、雲の隙間から太陽が出てきている。
ぐっと日が差して、暑い。すこし日陰に体を移動すると、水面に反射する陽の光が乱反射している。水面がゆらゆらと移ろい、美しく見える。
庭を見ると、葉が揺らぎ、少し強い風が吹けば、葉が落ちる。落ちた葉が、壇上から自分の元へ、ゆっくりと流れてくる。
気づけば、当初聞こえていたヒグラシの声が消え、ミンミンゼミが鳴きだしている。ずっと同じ時間が流れるということはなく、自然は自然の中で、移ろう。
人の関心も、思考も、移ろう。移ろいの中で、成果主義とはまた違った文脈で、こんな時間も大切にしたいなと、何となく思った。

陽、風、セミ。また秋になれば、きっと違う登場人物が現れて、また違ったことを思うのだろう。

そんな気持ちにさせてくれる、そんなことを何となく思わせてくれる、この素敵な御所の湯にぜひ、足を運んでみて欲しい。

09:00~11:00:お買い物

ここまで敢えてお散歩を避けてきたが、ここでお買い物をしよう。

昨日の赤枠エリア付近であれば、お土産もさくっと買えると思う。

駅前より、赤枠エリア内のほうがお土産は充実している。

時間がある人は、もう1つ温泉に入ってもいいかもしれない。もしさくっと入るなら、一の湯、柳湯、地蔵湯あたりをおすすめする。

12:00~:帰路に着く

遅れないように、帰ろう。

城崎温泉は特急が1時間に1本なので、逃すと結構辛い。遅れないように注意したい。

駅弁でも買っておくと、帰り道も楽しいかもしれない。

おわりに

ゆっくり城崎を楽しむならば、こんな感じの過ごし方がいいのではと思ったのだが、どうだろうか。

ポイントは、敢えて動きすぎないことだと思う。

リアルなことを言うと、下駄で歩くと靴ずれするかもしれないし、長い距離を歩くのもきっと難しい。カランカランという音はいいのだけれど。

あえてゆっくり、ダラダラすることで、城崎温泉の楽しみはより一層深められるのではないかと、一地元民的には思っている。

何れにせよ、どう楽しむにせよ、城崎温泉がいいところなのは自信を持って伝えたい。

地元を離れ、客観視し、相対化出来て初めて、この地が素敵な場所なんだと気づけた。

文豪に愛されたのも、何となく分かるような気がする。

情勢が落ち着いたら、ぜひ訪れてみて欲しい。

最後に、僕が中学校にいくまでの道のりを動画化してみたので、載せておく。本当に素敵な町並みと風景が広がっている。

以上、あなたにとって素敵な明日になりますように。

おしまい。

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