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桜梅的芸術論 まとめ

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桜梅的芸術論#4  『虚無』

私は自由である。たまたま手にした三連休を漫画を読んで過ごそうが自由なのだ。

私は、おおよそリバタリアン、そしてニヒリスト(積極的ニヒリズム)である。
 ただし、私は無政府主義者ではないので、完全なリバタリアンという訳ではないが…。

他者に自身の活動、ひいては人生を制限されることを良しとしない。
 友人も恋人も、自身の活動を縛るものは必要無いと切り捨てて約21年間生きてきた。
 私の身体、思想、

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桜梅的芸術論#3 『爽快』

 たまたま退勤時刻が友人と一緒だったので、彼の提案で、駅前にいつの間にかできていた居酒屋へ行くことになった。
 大体定刻通りに上がり、更衣室へ行くと彼がいた。「探していたのか」と問われ、「そうではない」と返し、「更衣室へ入るのを見ていた」と意味のない嘘をついた。

 往々にして白々しい嘘をつく。
自分には才能が無いのだから仕方がない。などと言うときは、たいてい悔しがる素振りをして内心孤高を信じてい

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桜梅的芸術論#2 『幻肢』

 名作のような書き出しを思い付こうと悩んでしまう。書き出さなくては何にも始まりはしないのに、でも実際、なにを書けばいいか分からない。

何を描けばいいか分からないと昨日の自分。仕事からの帰り道、愛車(自転車)で風を切りながら、漠然とした其れが何なのかを考えた。描けるときは何があるのだろう。分かったことがあるので、ここに記しておく。

 偏執と音楽。ここでいう音楽とは、誰かの既存の作品。
偏執とは、

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桜梅的芸術論#1 『墓標』

 ついに携帯電話が壊れたので、タイピングの練習も兼ねてこんな連載を始めてみた。高校生になって初めてスマホを持って、それから耐用年数以上の間、喜怒哀楽すべてを共に過ごしたのだから、機能性すべて失った姿はあまりにも悲しかった。

 この頃はさっぱり絵を描いていなかったが、あらゆる面で便利な文明の利器を失ってしまったが故に生まれた時間を潰そうと、渋々といった感じで白紙を置き頬杖をついた。
 描きたいもの

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