見出し画像

若さとは、ワインを飲まずして酔っている状態なのだ

大学に入ってから映画館や配信サービス、レンタルすべて含めて1000本近く見ました。
その中で、今回はお気に入りの中の一つを紹介します。

青い棘というヨーロッパ映画です。2004年ドイツ制作です。
原題は Was nützt die Liebe in Gedankenと言って思考の愛についてみたいな意味です。

あらすじ
パウルとギュンターは卒業試験を間近に控えた夏、ギュンターの別荘で夏を過ごすことにした。美しい別荘で、パウルはギュンターの妹、ヒルデに出会い、虜になってしまう。贅沢な別荘での生活は楽園のような日々で、若者達は湖畔でパーティやダンスに明け暮れた。
ヒルデには愛人がいた。見習いコックで、ギュンターの元恋人のハンスだった。ヒルデとハンスが愛し合う姿を見てパウルは苦悩し、そして一方ではハンスを諦めきれないギュンターも二人の姿を見て苦しんでいた。
やがて、失望と愛情と若さゆえの情熱が、彼らを狂気へと走らせてゆく……。

ダニエルブリュールさんとアウグストディールさんが出演してます。
このストーリーは、実際に戦前のドイツで起きた事件をモデルにしています。
男が元恋人を射殺して自らも自殺した事件で、その後の調べで他二名の殺害を計画していたことが発覚し、唯一の目撃者で共犯とされた友人が逮捕されて殺人罪で告訴されたものです。

今夜我々は復讐する。
我々が愛し、その愛を裏切った者たちに復讐したら微笑みながらこの世を去ろう。
それだけだ。

恋、嫉妬。愛とは何か。死とは何か。
美しさとは。
そんな事を考えました。

崩壊に向かって暴走していく、息つく間もない展開でした。

恋は束の間だ。
過ぎ去っていく。
真の幸せはおそらく一生に一度しか来ない。
一度きりだ。その後は罰が待っている。
厳しい罰だ。
幸福の瞬間を一生忘れられない罰だ。
その時が訪れたら人生に別れを告げるんだ。
自分が一番幸せな時に。
そうさ、絶頂の時に。
この瞬間に時を止められたら良いのに。
こうして全てを手に入れたままで。

繊細でエモいのが好きな人は気に入る映画だと思います。

また映画についてノート書くかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?